中臀皮神経と腰痛

中臀皮神経(ちゅうでんひしんけい)は仙骨神経(せんこつしんけい)の1番から4番までの神経の束で出来ている皮神経(末梢神経)です。この中殿皮神経は後仙腸靱帯(こうせんちょうじんたい)というトンネルを通ります。この後仙腸靭帯に中臀皮神経が絞扼・圧迫される事は下肢や腰部・骨盤周囲の痛み・痺れや異常な感覚などの症状に関係する可能性があります。

長時間の同じ姿勢・長い時間の歩行などはこの神経に摩擦や圧迫を加える結果になるかもしれませんし、特に仕事や家事など日常的にストレスが加わりやすい場所なのではないかと思います。神経が摩擦されたり圧迫されたりすると神経に必要な酸素や栄養素が行きわたらなくなったり、炎症物質が排出されなかったりする可能性を考えることができます。つまり、末梢神経が興奮しやすくなり(感作)、痛みを感じる条件に繋がる可能性が高まります。

余談ですが「骨盤で引っかかる感じがある…」「腰以外に大腿の後面にも痛みがある…」など、とある仮説で骨盤の関節(仙腸関節)の障害が腰痛や下肢痛の原因だと考えられていたものの多くは実際には皮神経の障害だったのではなかったかと思うことがあります。(また「仙腸関節」にも末梢神経が分布しています。)

その他、中臀皮神経以外にも臀部周囲の神経は他の神経と繋がる(吻合(ふんごう))こともあり、S1~S4の分布領域以外にも症状を引き起こす可能性も考えられます。

我慢している腰部・下肢後面の痛みや違和感などがありましたら放っておかずに是非一度あんのん接骨院にご相談下さいね。

※接骨院で保険が使えるのは原因が明確な最近発生した外傷(打撲・捻挫・挫傷・骨折・脱臼(骨折・脱臼は医師の同意が必要))のみです。肩こりや日常の疲労による腰痛をはじめ慢性的な痛みには各種保険を利用することはできません。

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「毎日もみほぐしに通っているけど肩こりや腰痛が一向に良くならないのはどうして…?」

「頸をボキボキ鳴らしてもらってから頸や腕が痛むようになった。整体には怖くて行けない…。」

「とても痛い施術で、次の日は痛みが増して起き上がれなかった…」

「毎回、骨盤矯正してもらっているのに頻繁に腰痛が起こる…」

長い間、心配やお悩みを抱えておられませんか?

もしかすると、その施術方法や考え方が痛みへの対処として良くなかった可能性があります。

科学によって「痛み」について多くの事が分かってきました。実はその「痛みの科学」に基づいた理論とアプローチの方法があります。

あんのん接骨院で行う徒手療法は楽なポジションを見つけてしばらくキープしたり、痛みや違和感が軽減する方向に皮膚を引っ張ったまま、静かに保持したり、ほんの少しセラピストの手に向かって力を入れてもらったりします。

「たったそれだけ…?」

そう思われるかも知れません。ですが、これらのシンプルなアプローチは、末梢神経内の血管に出入りする血流を促し、皮膚の上にある感覚受容器に働きかけ、位置感覚や固有感覚を変化させることで身体を動かしやすくし、中枢神経系の変化を促し鎮痛や筋肉の硬さ(コリ)の原因と考えられる逃避反射を穏やかに抑制できる可能性があります。

今までの徒手療法にあった余計な概念や身体に与えるべきではない刺激をそぎ落とした穏やかで根拠のあるアプローチを試してみませんか?

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