「あなたの椎間板は変形しています」

「あなたの椎間板は変形していますね。ほら、ここを見て下さい。大きく膨らんでいますよね。分かりますか?これがあなたの痛みの原因なのです。」

と言われたら「私の椎間板の変形が治らない限り、この痛みも治らないのか。どうして変形してしまったんだろう。」なんて考えてしまうかもしれません。でも…、

ここに少し気になる研究結果があります。
20歳~70歳までの「健康なボランティア」1211人の頸椎のMRI画像を分析した結果、以下のようになったそうです。

「殆どの被験者は、椎間板の膨隆(87.6%)を示し、頻度、重症度、およびレベルに関して年齢とともに有意に増加した。20代のほとんどの被験者でも、男性73.3%と女性78.0%の椎間板が膨隆していた。対照的に、無症状の被験者は、脊髄圧迫(5.3%)または信号強度の増加(2.3%)と診断された。これらの数値は、年齢とともに、特に50歳以降に増加した。脊髄圧迫は主にレベル1(58%)またはレベル2(38%)であり、主にC5-C6(41%)およびC6-C7(27%)で発生した。」
引用:Abnormal findings on magnetic resonance images of the cervical spines in 1211 asymptomatic subjects.Nakashima H, et al. Spine (Phila Pa 1976). 2015.

つまりは、健康な人(痛みを訴えていない人)でも「椎間板」は膨隆しているし、脊髄を圧迫している。
結局のところ変形は加齢による変化によるところが大きいし、必ずしも症状の重症度や痛みの原因を示すものではないと考えることができます。

他にも、膝に症状が無い人達を対象にMRIを分析した結果、その60%の人達に半月板に損傷があったといった研究もあります。

ですので「変形している=痛む」とは言えないと考えています。

あんのん接骨院では様々な研究によって明らかになった結果に基づいて開発された徒手療法を痛みやしびれ、コリに悩んでおられる方達に提供しています。疼痛科学・神経科学に基づいた、静かでリラックスできる徒手療法をあんのん接骨院で試してみませんか?

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