鎮痛は強くしても、優しくしても起こる。

脳での様々な仕組みが働いて起こる鎮痛があります。

例えば、肩のあたりのコリを感じていたとして、強い刺激を加えるとします。痛みを我慢しているとはじめはとっても痛かった指圧がそれほど痛くなくなってきます。そして、さっきまで感じていた肩のコリが楽になっています。痛い刺激を加えることで、脳から痛みを抑える薬が出て痛みやコリなどの違和感が感じにくくなります。

肩に指の跡が残るほど強く、痛みが伴うほど押さえても痛みは減ります。
その時だけの即時効果がありますが、押さえた場所に炎症も起こりますし、アプローチの間、痛い経験をしたことは脳が記憶していてさらに痛みに敏感な状況にしてしまいます。強い刺激を加えることにより体を戦闘モードにさせる交感神経を活発にし、不安や警戒、脊髄で起こる逃避反射も強くなり筋肉は身体を守るためにより硬くなります。手術とは違い、徒手療法の良い特徴は体を傷つけないことです。それなのに、痛みを伴うアプローチや内出血するほど指圧してしまっては折角の徒手療法の良い特徴が台無しになってしまいます。

一方で、優しく背中をなでたり、心地よく感じる程度に皮膚を引っ張ったりしても肩のコリが楽になります。優しく心地よい刺激を加えることで、脳から痛みを抑える薬が出て痛みやコリなどの違和感が感じにくくなります。また、体を傷つけて損傷を増やすこともありません。警戒や不安を増やす要素がない環境とアプローチは体を回復モードにさせる副交感神経を活発にし、交感神経の活動を抑える優しいアプローチにすることができます。さらに、快適な状況が長期的に続くことを期待できます。

強いアプローチでも効果を感じることはできるし、優しいアプローチでも効果を感じることはできます。
ただ、強いアプローチはデメリットが大きく、優しいアプローチはメリットが大きいという違いです。

だったら、優しいアプローチが良いですよね?

西院あんのん接骨院では疼痛科学に基づいた徒手療法を実践しています。いくら強くマッサージしても変化のない肩こりや、痛み、しびれなどでお悩みの方、ぜひ一度当院にご相談下さい!

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