「骨盤のゆがみ=腰痛の原因」って本当?
整体や接骨院で、こんな説明を受けたことはありませんか?
- 「足の長さが左右で違いますね。これは骨盤がゆがんでいるからです」
- 「ゆがみが腰痛の原因なので、矯正しましょう」
- 「矯正で足の長さも整いましたよ。でも戻りやすいので、週1~2回通うのがおすすめです。回数券もありますよ」
でも、そもそも本当に「骨盤のゆがみが腰痛の原因」と言い切れるのでしょうか?
そもそも、人の足は「左右で長さが違う」のが普通みたいです
実は、9割以上の人が左右の足の長さに平均5mmほどの差があります。
つまり、足の長さが違う=異常ではありません。ごく自然なことなのです。
さらに、骨盤の傾きや体の左右差があっても、それがそのまま痛みに直結するとは限らないという研究もあります。もちろん、まったく無関係だと言い切ることもできませんが、「ゆがみがあるから痛い」と断定するには無理があるとも言えるのです。
The fall of the postural-structural-biomechanical model in manual and physical therapies: exemplified by lower back pain
Eyal Lederman. J Bodyw Mov Ther. 2011 Apr.
痛みの本当の原因は「神経系」
手術のときの局所麻酔を思い出してください。薬が神経の働きをブロックすると、痛みを感じなくなりますよね。
また、忙しくて興奮しているときには痛みを忘れていたりします。脳は状況によって痛みの感じ方を変えることもできます。ケガをした時に履いていた靴を見ただけで患部に痛みを感じるかもしれません。
痛みは脳や神経など「神経系」が関係する複雑な反応であり、「姿勢のゆがみ=痛み」とは単純には言えません。やさしい施術でも、強い刺激の施術でも神経系に変化が起きることで、痛みがやわらいでいます。
だからこそ、“やさしい施術”が理にかなっている
手術や注射と違い、手で行う施術は身体への負担が少ないのが特徴です。
それなのに、強すぎる刺激で神経を興奮させたり、組織を痛めてしまっては本末転倒。
せっかく身体にやさしい方法なのですから、刺激もやさしくあるべきです。
痛みは脳や神経の働きが大いに関係しています。
痛いのは「気のせい」ではありません。
むしろ、脳があなたを守ろうとして起こしている防御反応の可能性があります。
脳には防御反応を強めるような「痛みや不安」ではなく、
安心できる情報を届けることが重要です。
- 身体を強く刺激したり、痛いセルフケアは行わない。
- やさしい施術でのアプローチ、セルフケアを行う。
- 好きな音楽や景色、香り、気の合う人との楽しい会話。
- 痛みに注意を向けないようにする。
こうしたものも、脳に「今は安全だよ!」と伝える一つの方法です。
つまり、痛みのループから抜け出す「きっかけ作り」になります。
当院で行うDNMは、
やさしく皮膚を動かしながら、神経に「安心ですよ」と伝えていく施術です。
神経を痛めつけるのではなく、安心させて興奮を鎮めるようにする…。
慢性的な痛みに悩む方にとって良い選択肢の一つになると考えています。
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