神経が引っ張られると神経内の血流は低下する

神経の8%の伸張で神経からの静脈の流れが減少し始めて、15%の伸張で神経内外の全ての血流が遮断される(Lundborgら1973、Ogata1986)。
わずか6%の神経の伸張でもこれが1時間にわたって保持された場合には神経伝導性が70%に低下する。参考:クリニカルニューロダイナミクス

例えば、日常に置き換えるとストレッチしたりするときは神経が伸張して血流が遮断される可能性があるから気を付けてね。
同じ姿勢でいる時も神経が伸張している部分には血流が遮断される可能性があるから気を付けた方がいいよ。という事になると思います。つまり、神経にテンションがかかると神経内の血流が減ります。緩むと逆の結果になります。

ところで神経の血流が遮断されると何が悪いのでしょうか。まず末梢神経の血流が悪くなると酸素供給が障害されます。酸素供給が障害されると神経に伝導障害が起きて痺れたりする可能性があります。
また、神経内に浮腫が起こり炎症が発生します。力が出にくくなったり、痛みを感じたりする可能性があります。
炎症が起こると線維芽細胞(せんいがさいぼう:建物で例えると建物を建てるための材料をつくる細胞)がその周囲に集まり瘢痕化(傷跡)が起こります。
それが元でより神経の中の血管を圧迫する可能性が高まります。

たかがストレッチ、たかが同姿勢と思われるかも知れませんが、身体の中で起きている事を知ると気を付けるようになりますよね。私自身も座り仕事が長くなる時には気をつけるようにしています。

また「同姿勢と痛みの関連」については様々な場面で様々な理由で述べられています。しかし、上記のような神経に加わるリスクを踏まえて述べられる事は少ないように思います。痛みを出力しているのがそもそも脳で、その脳に末梢神経や皮神経がつながっており、お互いに影響しています。なので、これらの関連を抜きに痛みについて説明するのは片手落ちだと思うのですが・・・。

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