膝の痛み

一般的な膝の痛みを伴う疾患やケガ

医学的なチェックの重要性
歩行が不能なほどの膝関節が痛む、それといったきっかけもなく急に膝関節が痛くなり腫れあがった、急激な疼痛と夜間痛がある、膝だけでなく全身の関節にも痛みがあるなど、病院での検査が必要なケースがあります。特にリウマチや糖尿病、骨粗鬆症などの持病がある方はまず病院の受診をご検討下さい。

変形性膝関節症(Osteoarthritis:OA)
膝関節軟骨の変性や骨の増殖性変化によって疼痛や可動域制限が起こる疾患です。加齢などを基盤として生じます。
変形性膝関節症は高齢の女性に多く、60歳代の女性で約半数、80歳異常で8割以上が罹患するとされています。変形性膝関節症は加齢や性別、遺伝、肥満や外傷など様々な因子が関与していると言われています。

半月板損傷
膝関節内にクッションの役割をもつ半月板があります。この半月板が損傷するのが半月板損傷です。膝に体重をかけた状態で捻じると生じやすいとされています。スポーツ中に方向転換をする際に発生したり、加齢に伴う半月板の変性がある場合などでは立ち上がりの些細な動作で損傷が生じます。激痛とともに膝の曲げ伸ばしが出来なくなる「ロッキング」と呼ばれる状態になる場合があります。

腸脛靭帯炎
腸脛靭帯が膝の屈伸などにより大腿骨外側顆との間で摩擦され炎症が生じるとされる疾患です。膝外側に運動痛が生じます。スポーツ障害として、とくに長距離ランナーに起こることが知られています。

オスグッド・シュラッター病
膝の脛骨粗面に生じる骨端症(※)です。10~15歳のスポーツを活発に行う男子に多いとされます。膝を伸ばす筋肉として大腿四頭筋があります。この大腿四頭筋が膝蓋腱を介して脛骨粗面に付着しており、この部分に大腿四頭筋のけん引力が加わり成長途中の骨に繰り返し負荷が加わるため、脛骨の剥離が発生します。保存療法として、運動後のアイシング、運動制限、膝蓋腱を圧迫・固定するバンドなどを使用します。
※骨端症→成長期の骨端にみられる阻血性(血液供給が阻害されることによる)の骨壊死です。経過とともに骨組織が修復されますが、骨の変形が残る場合もあります。

偽痛風
痛風のように急性関節炎が生じます。膝に疼痛や腫脹がみられ、発熱する場合もあります。ピロリン酸Caの結晶が関節の中に析出し、関節軟骨や半月板の表面に沈着し関節炎を起こします。特に高齢者の膝に好発します。

膝靱帯損傷
膝の靭帯は主に前十字靱帯(ACL)、後十字靱帯(PCL)、内側側副靱帯(MCL)、外側側副靱帯(LCL)があります。前十字靱帯と後十字靱帯は膝関節の中にある靱帯で、脛骨が前方または後方に移動するのを制限する役割があります。内側側副靱帯と外側側副靱帯は膝の側方の動きを制限する役割があります。それぞれ、損傷すると膝関節の不安定性をきたす恐れがあることが知られています。

参考書籍:
・岡庭豊/病気がみえるvol.11 運動器・整形外科/メディックメディア
・標準整形外科学 第13版/医学書院

こんな膝の痛みや違和感でお悩みの方が来院されています。

  • 歩行や階段の昇り降りの際に膝に違和感を感じる。
  • 膝の痛みが改善しないなら手術しかないと言われている。
  • 半月板損傷で病院で手術をしたが、その後も痛みが続いている。
  • 膝を曲げ伸ばしすると違和感や痛みを感じる。
  • 身体の動かし初めに膝が痛む。
  • 痛み止めや湿布を貼るけれども、効果を感じなくなっている。
  • しゃがんだり、立ったりする動作がつらい。
  • 膝の内側を押さえると痛みがある。
  • 随分と長い間、痛んだままで改善しない。
  • もう、正直膝の痛みは悪くなっても改善はないと思っている。

あんのん接骨院の徒手療法を試してみませんか?

末梢神経や皮神経にアプローチします
神経の役割は身体の内外からの情報を脳に入力し、その入力情報に応じた情報を出力することです。「痛み」は脳からの出力情報です。この脳に繋がっているのが末梢神経や皮神経です。当院では、痛み・コリ・しびれに悩む患者様の末梢神経や皮神経にやさしい徒手アプローチを行うことで中枢神経(脳・脊髄)からの出力を変化させるきっかけを与えます。

やさしくアプローチする理由
出力される「痛み」の情報を変えようと思うと、体に入力する情報に配慮する必要があります。例えば、痛い刺激のアプローチのように「組織を傷つけられるかもしれない脅威(侵害刺激)」を入力情報として受け取った脳や脊髄はそれをどう認知し、出力する可能性があるでしょうか。痛みの問題を根本的に解消するためにはその方の快適な感覚を大切にし、アプローチは痛みをはじめあらゆる不快な刺激を入力しないことが重要と考えています。

アプローチがどのように効果として現われるでしょうか。
全身を72キロに渡って走行している末梢神経ですが、途中で筋肉や骨の間といった狭い道を通ったり、摩擦や圧迫といったストレスを様々な場所で受けています。

例えば、皮膚に分布する皮神経(末梢神経)や皮神経に繋がる血管が圧迫を受け、神経に酸素と栄養が足りない状況と老廃物や発痛物質が排出できない状況が続いたとします。

皮神経には炎症や浮腫が起こっています。そこで、皮膚にやさしくアプローチすると皮神経内の血流が改善されます。神経の浮腫も解消されますので、周囲の組織から圧迫を受けていた末梢神経も空間的に余裕が生まれます。末梢神経の働きが改善し、その結果感じていたしびれが減少します。

そして、正常に働くようになった神経は、自分自身に起こる異常(「酸素と栄養の在庫が足りません!」という訴え)を中枢神経に伝える必要がなくなります。その状況の変化を受けて中枢神経は「痛みの信号」を出力するのを辞めます。その結果、痛みが減少します。

筋肉は緊張を緩めることができます。なぜなら、「痛みの信号」が出力されなくなったおかげで、中枢神経から「筋肉を硬くしろ!」という命令がそれほど来なくなったからです。その結果、長く悩んでいた筋肉の硬さ(コリ)が減少し、身体も動かしやすくなります。

疼痛科学に基づく徒手療法DNM
いくらマッサージしてもらっても良くならなかった方、一通りの治療は試してみたけど改善しなかった方、強い刺激の施術を受けても効果が一時的だった方へ。
当院では既に科学的に確認された結果に基づき、皮神経と末梢神経へアプローチし「脳を含む神経系を変化させる」という今までの徒手療法の常識には無かったアプローチを実践しています。あなたの痛み・コリ・しびれに疼痛科学に基づく徒手療法を試してみませんか?※こちらもチェック→DNMについて