手や肘の痛み

一般的な手や肘の痛みを伴う疾患やケガ

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
上腕骨の外側上顆という肘の外側にある骨の出っ張りには手関節を伸ばしたり、手指を反らすための筋肉(伸筋群)が付着しています。上腕骨外側上顆炎はこれらの腱に炎症を生じ、肘の外側に痛みを生じます。日常生活においては重いものを持ち上げる際や雑巾を絞るような動作で痛みが生じます。また、テニスのバックハンドなどでも痛みが生じるため、テニス肘とも呼ばれます。保存療法で多くが6カ月以内に軽快するとされています。保存療法として患部の上肢の安静、エルボーバンドの使用、などが挙げられます。

上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)
上腕骨の内側上顆という肘の内側にある骨の出っ張りには前腕を内に捻じったり、手首を曲げたりするための筋肉(屈筋群)が付着しています。上腕骨内側上顆炎はこれらの腱に炎症を生じ、肘の内側に痛みを生じます。ゴルフや野球、テニスのフォアハンドなどで痛みが生じます。上腕骨外側上顆炎と同じく保存療法として、患部の上肢を安静にさせる。エルボーバンドを使用したりします。

肘内障
2~6歳の小児に好発する疾患です。急に小児の手を引っ張る、捻じるなどで発症します。橈骨頸部にある輪状靭帯が近位に移動している状態です。肘に腫脹などは認められませんが、動かすと疼痛が発生するため、たいていは患側の上肢を健側で支えて下垂させたままでいます。年長になるにつれて発症しなくなります。

野球肘
投球動作により起こる疾患です。発症する箇所によって、内側型、外側型、後方型に分かれます。内側型は内側にある靭帯がけん引されて靭帯の損傷が起こったり、靭帯が付着する骨が裂離骨折を起こします。外側型は上腕骨小頭の軟骨が炎症を起こしたり、剝がれたり、橈骨頭が肥厚したりします。後方型は肘頭の疲労骨折や骨棘が作られたりします。小学生の野球肘では初期の投球禁止により90%の治癒が報告されています。

肘部管症候群
肘の内側で尺骨神経が絞扼されたり牽引されることで、痺れや筋力低下などを起こします。 神経を固定している靭帯、筋肉による圧迫、加齢による骨の変形、骨折の変形治癒などが原因になるとされています。

手首の腱鞘炎
腱鞘炎は腱鞘という腱が通るトンネルの部分に炎症が生じた状態で、炎症部位での腫脹や疼痛、運動制限がみられます。良く耳にするドケルバン病、ばね指、も腱鞘炎の種類です。職業やスポーツなどによっても手首の曲げ伸ばしや指の曲げ伸ばしを良く行うことがあると発症しやすいとされます。

へバーデン結節
中年女性に多く見られる指先から1つ目の関節(DIP関節)に起こる変形性関節症です。関節の腫れや変形が起こります。x線像では関節軟骨の摩耗や骨棘の形成が確認できます。また、急性炎症症状を伴うもの、ガングリオン(粘液嚢胞)を伴うものがあります。テーピング、消炎鎮痛剤の利用などの対処療法が中心に行われます。

ブシャール結節
指先から2つ目の関節(PIP関節)に起こる変形関節症です。関節の腫れや変形が起こります。リウマチや膠原病の合併症との鑑別が必要です。

参考書籍:
・岡庭豊/病気がみえるvol.11 運動器・整形外科/メディックメディア
・標準整形外科学 第13版/医学書院

このような手や肘の痛み・違和感でお悩みの方が来院されています。

  • キーボード操作を繰り返していると手首が痛くなってくる。
  • 瓶の蓋を開ける時に指が痛む。
  • 物を持つときに肘が痛む。
  • ゴルフのスイング動作で肘が痛む。
  • テニスのラケットを振ると痛みが出る。
  • 肘の曲げ伸ばしに痛みを感じる。
  • 手首の曲げ伸ばしに痛みを感じる。

あんのん接骨院の徒手療法を試してみませんか?

末梢神経や皮神経にアプローチします
神経の役割は身体の内外からの情報を脳に入力し、その入力情報に応じた情報を出力することです。「痛み」は脳からの出力情報です。この脳に繋がっているのが末梢神経や皮神経です。当院では、痛み・コリ・しびれに悩む患者様の末梢神経や皮神経にやさしい徒手アプローチを行うことで中枢神経(脳・脊髄)からの出力を変化させるきっかけを与えます。

やさしくアプローチする理由
出力される「痛み」の情報を変えようと思うと、体に入力する情報に配慮する必要があります。例えば、痛い刺激のアプローチのように「組織を傷つけられるかもしれない脅威(侵害刺激)」を入力情報として受け取った脳や脊髄はそれをどう認知し、出力する可能性があるでしょうか。痛みの問題を根本的に解消するためにはその方の快適な感覚を大切にし、アプローチは痛みをはじめあらゆる不快な刺激を入力しないことが重要と考えています。

アプローチがどのように効果として現われるでしょうか。
全身を72キロに渡って走行している末梢神経ですが、途中で筋肉や骨の間といった狭い道を通ったり、摩擦や圧迫といったストレスを様々な場所で受けています。

例えば、皮膚に分布する皮神経(末梢神経)や皮神経に繋がる血管が圧迫を受け、神経に酸素と栄養が足りない状況と老廃物や発痛物質が排出できない状況が続いたとします。

皮神経には炎症や浮腫が起こっています。そこで、皮膚にやさしくアプローチすると皮神経内の血流が改善されます。神経の浮腫も解消されますので、周囲の組織から圧迫を受けていた末梢神経も空間的に余裕が生まれます。末梢神経の働きが改善し、その結果感じていたしびれが減少します。

そして、正常に働くようになった神経は、自分自身に起こる異常(「酸素と栄養の在庫が足りません!」という訴え)を中枢神経に伝える必要がなくなります。その状況の変化を受けて中枢神経は「痛みの信号」を出力するのを辞めます。その結果、痛みが減少します。

筋肉は緊張を緩めることができます。なぜなら、「痛みの信号」が出力されなくなったおかげで、中枢神経から「筋肉を硬くしろ!」という命令がそれほど来なくなったからです。その結果、長く悩んでいた筋肉の硬さ(コリ)が減少し、身体も動かしやすくなります。

疼痛科学に基づく徒手療法DNM
いくらマッサージしてもらっても良くならなかった方、一通りの治療は試してみたけど改善しなかった方、強い刺激の施術を受けても効果が一時的だった方へ。
当院では既に科学的に確認された結果に基づき、皮神経と末梢神経へアプローチし「脳を含む神経系を変化させる」という今までの徒手療法の常識には無かったアプローチを実践しています。あなたの痛み・コリ・しびれに疼痛科学に基づく徒手療法を試してみませんか?※こちらもチェック→DNMについて