国際疼痛学会(IASP)は1979年以降で初めて「痛み」の定義を改定しました。
https://www.iasp-pain.org/
定義は「実際の、または潜在的な組織の損傷に関連する、または関連する不快な感覚的および感情的な経験」とあります。
また、これに付け加えて6つの主要な注記があります。
- 痛みは常に生物学的、心理的、社会的要因によってさまざまな程度で影響を受ける個人的な経験です。
- 痛みと侵害受容は異なる現象です。感覚ニューロンの活動だけから痛みを推測することはできません。
- 人生経験を通じて、個人は痛みの概念を学びます。
- 痛みとしての経験に関する人の報告は尊重されるべきです。
- 痛みは通常適応的な役割を果たしますが、機能や社会的および心理的な健康に悪影響を与える可能性があります。
- 口頭による説明は、痛みを表すいくつかの行動の1つにすぎません。コミュニケーションできないことは、人間または人間以外の動物が痛みを経験する可能性を否定しません。
痛みはとても複雑なもの。
「個人的な経験」と表されるように、他人には理解が難しいものです。
だからこそ痛みを訴える人の言葉に耳を傾けるべきだし、優しく接するべきですね。