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腰痛と上殿皮神経(じょうでんひしんけい) ―座りっぱなしや立ちっぱなしでつらくなる理由をやさしく解説―|西院のあんのん接骨院

目次

上殿皮神経(じょうでんひしんけい)って、どんな神経?

上殿皮神経は腰部から臀部にかけて、分布している皮神経です。この上殿皮神経が圧迫されたり、摩擦されたりすると、腰部の動きに伴う痛みが発生することがあります。上殿皮神経は筋肉を動かしたり、力を出したりする神経ではなく、「触られた」「引っぱられた」「違和感がある」といった感覚だけを脳に伝える役割をしています。

どこを通っているの?

この神経は、

  1. 背骨の近く(腰のあたり(T11~L4))から出て
  2. 背中側を斜めに下り
  3. 骨盤のふち(腸骨稜という部分)をまたぐように通って
  4. お尻の上の皮膚へ向かう…

という道のりをたどります。

ちょうど、
ズボンのウエストのゴムあたりの場所にあります。

なぜ「影響を受けやすい」のでしょうか

上殿皮神経の特徴のひとつは、骨と筋膜(筋肉を包む薄い膜)のすき間を通るという点です。
また、骨盤のふち(腸骨稜という部分)をまたいで通る際に、摩擦や圧迫を受けやすい構造になっています。

これは解剖学的に確認されている事実です。

この場所は、

  • 長時間の座り姿勢
  • 長距離の歩行
  • 立ちっぱなし
  • 姿勢のクセ
  • 体をひねる・反らす動き

などの影響を受けやすいところでもあります。

そのため、
神経が引っぱられたり、こすれたり、圧がかかりやすい構造をしています。

神経線維の本数や位置は、人によって違います

ここも大切なポイントです。

上殿皮神経は、

  • 片側に数本(だいたい3〜6本)ある
  • 通る位置や角度には個人差がある

ことが、解剖学研究で分かっています。

つまり、
まったく同じ場所にあったり・同じ感じ方になるとは限らないということです。

原因がこれだと言い切れない理由は実は他にもあります。

なぜ「この神経が原因だ」と単純には言えないのか?

上殿皮神経の本数や走行には個人差があるという話をしました。
これも大切なポイントなのですが、痛みの感じ方には、それだけでは説明できない面もあります。

というのも、

痛みは「神経がそこにあるだけ」で決まるものではなく、脳を含む神経系の仕組み全体で感じられるものだからです。

痛みは、ただ神経を伝わって脳に届く「信号」ではありません。
末梢の神経や脊髄からの情報を材料に、脳が「この体の状態は危険かもしれない」と判断して作り出す体験です。
そのため、同じ刺激でも人によって痛みの強さや感じ方が変わることがあります。

例えば、脊髄では「同じ刺激が繰り返されると情報が強く伝わりやすくなる」ことがあり(これを長期増強と言います)、脳では「これは危険かどうか」「過去に似た痛みがあったか」といった評価も加わります。

つまり、

同じ場所に同じ刺激があっても
人によって痛みの感じ方が全く違う

ことがあるのは、
神経の入り口の構造だけでなく、体と脳全体の反応が影響しているからです。

だから、

「この場所を押したら必ず痛い」
「この神経が原因に違いない」

とは、本当は単純には言えません。

レントゲンで写らないのはなぜか

上殿皮神経はとても細く、しかも皮膚の感覚を伝えるだけの神経なので、

  • レントゲン
  • MRI

といった画像検査では、
状態を直接確認することはほとんどできません

そのため、

「画像では異常がない」
でも
「確かにつらい」

という状況が起こり得ます。

これは珍しいことではなく、
痛みの分野ではよく知られていることです。

「原因が分からない腰痛」に不安を感じている方へ

「レントゲンでは異常がないと言われたけれど、
でも確かに腰が痛い」

そんな経験がある方は、決して少なくありません。
痛みが続くと、「身体の何処かが損傷しているのかも」と、不安になってしまうこともありますよね。
場合によっては詳しい検査が必要な時もありますが一方で、
その腰の痛みには、画像検査では見えにくい皮神経が関係しているケースがあることも、
今では分かってきています。

腰痛について詳しく知りたい方へ

👉 腰痛の症状や当院の施術については「腰痛の症状ページ」をご覧ください。

👉 腰痛の原因や体の仕組みについて詳しく知りたい方は「腰痛の総合ページ」も参考にしてみてください。

👉坐骨神経痛について詳しく知りたい方は西院で坐骨神経痛にお悩みの方へも参考にしてみてください。

やさしく神経に目を向けてみませんか

上殿皮神経が関係していると考えられる痛みは、神経が損傷しているというより、少し敏感になっている状態として捉えられることがあります。

そのような場合、強い刺激よりも、神経が落ち着きやすい、やさしい関わり方が合うことがあります。

当院では、DNM(Dermo Neuro Modulating)という疼痛科学・神経科学に基づいて開発された穏やかな施術を行っています。
腰の痛みや、腰と関係して感じられる脚の違和感についても、無理のない選択肢のひとつとして考えていただけるかと思います。

参考

※以下は、特定の施術効果を保証するものではなく、
痛みを理解するための科学的背景として参照しています。

上殿皮神経の走行と臨床的特徴:
・Kyongsong Kim,Toyohiko Isu.Clinical Review of Superior Cluneal Nerve Entrapment Neuropathy


あんのん接骨院の施術の考え方については
👉「はじめての方へ」も参考にしてみてください。
はじめての方へ―あんのん接骨院はこんなところ

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