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なぜ、ストレッチやマッサージで良くならない人がいるのか│西院のあんのん接骨院

「毎日ストレッチをしているのに、楽にならない」
「マッサージを受けた直後はいいけれど、すぐ戻ってしまう」

こうした声を、これまで本当にたくさん聞いてきました。

先に大切なことをお伝えします。
ストレッチやマッサージが悪いわけではありません。
むしろ、体を大切にしようとしている、とても前向きな行動ですよね。

それでも良くならない人がいる。
そこには、「努力不足」でも「根性論」でもない、
からだと神経系の仕組みが関係しています。

目次

痛みやこわばりは「筋肉」だけの問題ではありません

私たちはつい、「硬い=筋肉が悪い」「伸ばせば良くなる」
と考えがちです。

もちろん、筋肉の状態が関係することもあります。

ただ、最近の疼痛科学や神経科学では、痛みや不快感は、
神経系の働きと強く結びついていると考えられるようになってきています。

痛みを感じているのは、筋肉そのものではなく、脳を含む神経系です。

からだは「危険かもしれない」と感じると、守ろうとします

少しイメージしてみてください。

あなたのからだの中には、
「見張り役」のような仕組みがあります。

・動かすと痛い
・触られると不快
・過去に同じ条件で強い痛みを経験した

こうした経験が重なると、神経はだんだんと
「今、この状況は危ないかもしれない」と判断する場面が多くなります。

するとからだは、

「外からの刺激からからだを守るために筋肉を緊張させる」
「動かして痛めないために、動きを制限する」
「いち早く危険を察知するため、感覚を敏感にする」

という 防御モード に入ります。

これは、そもそもからだを守ろうとして起こしている反応です。

防御モードの体に、強い刺激を入れるとどうなるか

もう一つ、あまり知られていない視点があります。

神経は、筋肉と同じように、
とても細い血管から酸素や栄養を受け取っています。

強い刺激や、逃げ場のない刺激が続くと、
神経のまわりの環境が一時的に苦しくなり、
「うまく働きにくい状態」になることがあります。

これは、はっきりとした損傷が起きているというよりも、
神経が「今は守った方がよさそうだ」と判断している状態です。

この状態で、

  • 強く伸ばす
  • ゴリゴリほぐす
  • 痛みを我慢して押す

と、からだはどう感じるでしょうか。
からだは「ああ、思った通り。やっぱり危険だ」と、さらに警戒を強めてしまうことがあります。

10年以上前になりますが、とある有名な理学療法士の先生が講師を務めるセミナーに参加した際、
こんな言葉を聞きました。

痛みを与える徒手療法は、私は二流だと思っています

当時の私は、「深いところに、しっかり刺激を入れることが効果につながる」
と信じていた時期でした。

肘やナックルを使い、いわゆる“効かせる刺激”を目指していた頃です。

正直なところ、
その言葉を聞いたときは「え?本当にそうなのだろうか…」と、すぐには受け止めきれませんでした。

ただ、その後の実技で、ごくやさしい刺激にもかかわらず、体の反応が変わっていく様子を目の当たりにし、
強さと効果は、必ずしも一致しないのかもしれないと感じたのを覚えています。

当時は、なぜそう感じたのかをうまく説明できませんでした。

今振り返ると、それは「刺激の強さ」ではなく、相手の神経系がどう受け取ったかがとても大切なポイントだったように考えています。

「効いている感じ」と「回復している」は別の話

「その場では楽になるけれど、すぐ戻る」
こうした経過をたどる症状も少なくありません。

👉 症状別の考え方はこちら

こうした話を考える時、
いつも、イソップ寓話の「北風と太陽」を思い出します。

北風は、旅人の服を脱がせようとして、強く風を吹き続けます。
一瞬は脱げそうになりますが、旅人は必死に服を押さえ、防御します。

一方で太陽は、ただ暖かい日差しを向けるだけでした。
すると旅人は、自分から服を脱ぎます。

からだの反応も、これに少し似ていると感じています。

強い刺激で一時的に変化が出ても、からだが「危険だ」と感じていれば、
防御はむしろ強くなることがあります。

安心できる刺激は、からだが自ら緩むきっかけを
つくる可能性があります。しかも、長期的に。

マッサージやストレッチを受けて
「効いた感じがする」
という感覚は、とても自然です。

それは

  • 気持ちよさ
  • 一時的な神経の変化
  • 安心感
  • 満足感

などによって起こります。

ただし、
感覚が変わること=回復が進むこと
とは限りません。

体が本当に自己治癒力を発揮して楽になっていくためには、
神経が「もう危険じゃなくなった。大丈夫そうだ」と学習をすすめていく必要があります。

大切なのは、体が身構えない刺激かどうか

ここで重要になるのが、
刺激の強さではなく先ほどもお話しした
刺激を神経がどう受け取るかです。

・怖くない
・安心できる
・安全を予測できる
・嫌な感じがしない

こうした条件がそろうと、
神経系の防御が緩む可能性が高まります。

当院のやさしい整体では、
この「感覚の受け取り方」をとても大切にします。

皮膚やその下を通る末梢神経を介して、「今は安全な状況ですよー。」
という情報を、静かに伝えていきます。

「ストレッチもマッサージも色々とやってみたけれど、どうしても変化を感じられなかった」
そんな方の選択肢のひとつとして、西院のあんのん接骨院では、
神経系が刺激をどう受け取っているか、その点にも配慮した施術を行っています。


あんのん接骨院の施術の考え方については
👉「はじめての方へ」も参考にしてみてください。
はじめての方へ―あんのん接骨院はこんなところ

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