神経と聞くと、
「電気が通るコードみたいなもの」
と思われることが多いのですが、実はもっと“生き物らしい組織”で、中には細い血管が分布しています。
そのため、
神経が引っ張られすぎると、血流に変化が起こる
ということが昔から研究で分かっています。
神経はどれくらい引っ張られると血流が変わるの?
古くからの神経研究(動物実験)では、
神経が引き伸ばされると、その中を流れる血液が減りやすい
という結果が示されています。
たとえば研究の一つで、
- 15% 伸ばすと、ほぼすべての血流が止まった
という報告があります(参考:K Ogata, M Naito.Blood flow of peripheral nerve effects of dissection, stretching and compression)。
さらに、
6%の伸張が1時間続くと、神経の働きは約30%も落ちる
(参考:Michael Shacklock (著), 斎藤 昭彦 (翻訳)/クリニカルニューロダイナミクス)。
という報告も。
ただし、これらは ラットやウサギなどの実験条件下での結果であり、
人間の生活の中で「そのまま同じことが起きる」とは限らない点に注意が必要です。
それでも、
強すぎるストレッチや、同じ姿勢の長時間維持は、
神経の血流を少し妨げる可能性がある
という考え方は、現在でも大切にされています。
上記のように数字にすると少し怖く聞こえますが、
「神経は思ったよりデリケートなんだな」
くらいの感覚で大丈夫かなと思います。
日常に置き換えると…どういうこと?
神経は、ゴムのように伸びるものではありません。
だから、
● 強すぎるストレッチ→ 神経にテンション(ひっぱり)がかかり、
血流が落ちる可能性があります。
●長時間の同じ姿勢(座りっぱなし・俯きっぱなし)→ 一部の神経に軽い引っ張りや圧迫が続き、血流がとどこおることがあります。
もちろん 「ストレッチ=悪い」 ではなく、
強すぎたり、長く続けると負担がかかることがある、
という意味です。
私自身、座り作業が長くなる時は
「30〜40分に1回、立ち上がって肩を動かすようにする」
など、できる範囲で工夫するようにしています。
血流が悪くなると、神経に何が起こる?
血流が滞ると、神経は次のような影響を受けます。
① 酸素不足になる→ 神経がうまく電気信号を運べなくなり、しびれ・重だるさ を感じることがあります。
② 神経の中に“むくみ”が起こる→ これをきっかけに 痛み・違和感 を感じる可能性があります(神経幹神経などが影響)。
③ むくみが長引くと“瘢痕(はんこん)”ができる→ 傷跡のように固まり、その部分がさらに血管を圧迫することも。
つまり、
神経は血流が命。
だから、適度に動くことがとても大切なのです。
こういう背景を知っておくと、
“同じ姿勢が長いと痛くなる理由”が
ぐっと腑に落ちやすくなります。
痛みと痛みの判断材料
少し横道にそれますが…
痛みの判断材料は、実は末梢神経の状況だけじゃありません。
痛みは、最終的には脳が判断して出力しているわけですが、
でも、その判断は ひとつの情報だけで決まるわけではありません。
私たちの脳は、つねにいろいろな情報をまとめ合わせながら
「今は痛みを出すべきか?」を決めています。
その材料には、
- 末梢神経からの感覚(皮膚・筋肉・関節の情報)
- 身体の状態(疲労・睡眠・炎症など)
- 過去の経験や記憶
- 不安や安心といった感情
- どこに注意が向いているか
- 周囲の人の態度や環境…
など、もう本当に複雑で、さまざまです。
つまり、痛みはそもそも「身体」だけの問題ではなく、「さまざまな要素」が重なり合って生まれる感覚なので、これ(末梢神経の血流)だけ気を付ければよいわけではないのですが…。
今回テーマにした末梢神経の状態(血流・伸張)もほかの要素と同じく、非常に大切なわけです。
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ちょっとした意識が体を守ってくれる
話しを戻します。
神経は“弱い”のではなく、
長時間同じ状態に固定されることに弱い
という特徴があります。
- 強すぎるストレッチはしない
- デスクワークや作業中は、たまに姿勢を変える
- 「伸ばす」より「こまめに軽く動かす」を意識する
こうした小さな工夫が、
神経の血流を助けてくれます。
あんのん接骨院の施術の考え方については
👉「はじめての方へ」も参考にしてみてください。
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