目次
DNMって何?
DNM は Dermo Neuro Modulating(デルモ・ニューロ・モジュレーティング) の略で、「皮膚を介して、神経系の状況を変化させる」そのような考えにもとづいた徒手療法です。
強く押す・ほぐすといった“組織に働きかける”アプローチではなく、
神経系(相手)が「どう感じているか」を大切にしながら、安心できる刺激を通して “神経の状況そのものを変えていく” 方法です。
相手の感覚を最優先にする施術
DNMでは、刺激の強さや方向を施術者が「決める」のではなく、
あなたの感覚を何度も確認しながら進めます。
- 「この角度は心地いいですか?」
- 「皮膚が引っ張られる感じはきつくないですか?」
- 「これは少し苦手ですか?」
さらには - 「部屋の温度はどうですか?」
- 「香りはきつくないですか?」
こうした あなたの“感じ方”の情報こそ、神経が今どう反応しているかの手がかり だからです。
快適な環境、安心できる刺激の方が、
脳・脊髄レベルの興奮が自然に下がり、
神経の状態が穏やかな方向へ変わりやすい、
という神経科学の知見がベースになっています。
相互作用的に進める、協調的な施術
DNMは、施術者が一方的に動かすのではなく
あなたの反応を確認しながら進める”相互作用的(interactive)”な施術です。
施術の「変化」は施術者の“手”が作るのではなく、
あなた自身の神経系が、自分で状況を更新する力によって作ります。
DNMは“シンプルな認知リハビリテーション”でもある
DNMの目的は、
皮膚刺激を通して脳が
- 「この刺激は脅威ではない」
- 「ここは安全だ」
- 「この動きは大丈夫」
と 意味づけを再学習する(re-learning) ことです。
つまり、心地よい皮膚刺激 × ゆっくりした動き × 安全な体験
をセットにすることで、
「痛みを出しやすい神経回路」→「落ち着いた神経回路」に
脳の処理が切り替わりやすくなる。
これは、難しい機器を使わない
シンプルな認知リハビリテーションの一種ともいえます。
他の施術との違い

一般的な“ほぐす・押す・伸ばす・刺す・はがす”といった、組織を操作する施術のイメージとは違い、DNMは
- 痛みを与えない
- 疼痛科学、神経科学に基づき開発された徒手療法
- 皮膚を感覚の入り口として神経系にアプローチする
- 組織を変えるのではなく“神経の状況を変化させる”ことが目的
- 反応を共有しながら進める、共同作業型の施術
- 脳の「意味づけ」まで変わることを前提にしている
という特徴があります。
神経が落ち着くと、運動指令の更新も起こり
筋肉の張り・動きのぎこちなさ・不快感も
自然に変化しやすくなります。
やさしい施術とは?
「やさしい施術」というと、
“ただソフトなだけ” “痛くないマッサージ” のように思われがちですが、
ここでいう「やさしさ」は少し違います。
相手の感覚を中心に据える “やさしさ”
強く押したり、揉んだり、無理に動かしたりするのではなく、
あなたの皮膚や神経が「安心できる刺激だけ」を選んで使うこと。
これが、やさしい施術の核心です。
身体は「脅かされない」と感じたときに、
神経の興奮がおさまり、余計な力みがほどけ、
“変わる準備”ができていきます。
だからこそ刺激は 弱くていい。
むしろ弱いほうが、徒手療法のメリットが損なわれずに済むと考えています。
“一方的に触らない” というやさしさ
施術者が決めた手順をただ機械的に行うのではなく、
触れた時の感覚、動いたときの感覚、アプローチの最中やその後に感じる変化。
それらを あなたと一緒に共有しながら進める施術 です。
きつい強圧のマッサージのように
「される側が身体の統制を相手に預け、我慢して受ける施術」ではなく、
“いっしょに進めていく施術”。
ここが大きな違いです。
神経の“状況が変わる”ための小さなリハビリ
やさしい施術(DNM)は
神経の状況を変えていくための、とてもシンプルな認知リハビリテーション
という側面があります。
皮膚をそっと動かす
→ 神経がその動きを安全だと認識する
→ 脳が「この部位は大丈夫」と再評価する
→ 力みや痛みが下がりやすくなる
この「安全の学習」こそ、
やさしい施術の本質的な目的です。
やさしさは“効果が弱い”という意味ではありません
むしろ逆で、神経が安心して働ける環境が整うからこそ、痛みやこわばりが “徐々に気にならなくなるような自然な変化” が起こりやすくなります。
神経が「安全だ」と感じられる状態をつくること。その安全を感じられる環境が、身体の調整力・回復力を自然に引き出してくれます。
施術の流れ ― どんなふうに進むの?
施術は「何をされるのか分からないのがいちばん不安です」という方に、是非お伝えしたい内容です。
ここでは、あんのん接骨院での施術が
どのような順番で進むのかを、簡単にまとめています。
初めてでもなるべく想像していただきやすいように、説明します。
お話をうかがいます(問診)
まずは、今の状態や気になっていることをおうかがいします。
- どんな場面で痛むのか
- どんな動きをすると気になるのか
- 生活の中で困っていること など
お答えいただける範囲で大丈夫です。
体の反応を見たり、軽く触れて確認します
評価の仕方はとてもシンプルです。
押したりねじったりして「悪い場所を探す」訳ではありません。
可動域はどうか、動かしている途中の感じはどうか、圧痛はあるか、そういったシンプルな評価をします。
今、神経がどんな情報を出力しているかを
確かめるイメージです。無理な動きや刺激を加えたりはいたしません。
とても軽い刺激で、神経の状況を変えていく
施術そのものは、
“ゆっくり皮膚を動かす” “布をそっと引く”ような刺激です。
- 強く押さない
- バキバキ関節を鳴らしたりしない
- 痛みを加えて、痛みをごまかしたりしない
神経が「この刺激なら大丈夫」と感じられる環境をつくることを大切にしています。
施術中はあなたの神経系の状況を知るために頻繁に「今の状況」をお訪ねするかも知れません。
体の変化を一緒に確認する
大きな変化が出ることもあれば、
「さっきより動きやすいかも?」という小さな変化のときもあります。
いずれも大切です。
ここでは、
あなたの感覚を頼りに、変化の方向性を一緒に見つけていく
という考え方で進めます。
今後のケアや過ごし方を相談する
必要に応じて、
- 日常で意識しなくていいポイント
- やらなくてもいいこと
- 逆に、負担が減るコツ
などを、シンプルにお伝えします。
「○○を絶対に毎日やってください!」という押しつけはいたしません。
どんな効果が期待できる?
施術を受けることで、
からだや動きに現れやすい次のような変化が期待できます。
痛みの感じ方が変わる可能性
痛みは単に「どこが痛い」という信号だけでなく、
脳や神経がどう情報を出力するかによって、感じ方が変わることがあります。
ごくやさしい力で皮膚を引っ張る。痛みが弱まるポジションで待つ。セラピストの手に軽く押し返す。
やさしい施術(DNM)の後で、痛みの強さや質、持続感を変える可能性があります。
これは「痛みは体のどこかが壊れている証拠」だとする、痛みの説明モデルでは説明できない変化です。
ぎこちない動作感が和らぐ可能性
痛みや違和感があると、
無意識に筋肉をかばったり、硬くして動きを制限したりします。
施術のあとは、動きの制限が減り、自然な動きが出やすくなる可能性があります。
緊張やこわばりの質が変わる可能性
身体が過敏な状態にあると、
「こわばり」「力が入りやすい」「疲れやすい」
といった症状として感じられることがあります。
やさしい刺激は、
その場の緊張を和らげ、
神経の出力パターンそのものをゆるめることが期待できます。
自分の“からだの感じ方”への気づきが深まる
あんのん接骨院の整体の特徴は、施術後に
- 何が変わったか
- どこが軽くなるか
- どんな感覚の違いがあるか
といった “自分のからだの感じ方への気づき”が増えること です。
こうした気づきは、
「自分の身体は変化できる」という感覚を育て、
その積み重ねが 自己効力感(自分にも変化を作れるという感覚)につながります。
期待できる変化についての大切な考え方
あんのん接骨院の整体では、
「どんな方にも必ず同じ変化が起きる」とはお伝えしていません。
なぜなら、痛みの理由や背景、生活習慣、ストレスのかかり方などは
人によって大きく違うからです。
でもそれは、
“変われない” という意味ではありません。
呼吸が楽になったり、
痛みがぼんやりしてきたり、
動きが軽く感じられたり——
その方にとって自然に起こる変化が、少しずつ現れてきます。
私は、その “小さな変化のサイン” を一緒に見つけながら、
あなたの身体が本来もっている回復力を引き出すお手伝いができます。
ですので、
「一度受ければ必ずこうなる」と言い切らず、“あなたの身体がどう反応したか” を大切にしながら進めていくというスタイルを取っています。
また、その方が無理のないペースで、納得しながら回復を感じていただけると考えています。
