肩を動かそうとすると痛い夜、ズキズキして眠れない
服を着替えるのがつらい…
そんな症状でお悩みの方が多いのが「五十肩(肩関節周囲炎)」です。
五十肩は、40〜60代に多くみられる肩の痛みと動かしにくさを特徴とした状態で、レントゲンなどの検査では大きな異常が見つからないことも少なくありません。
ですが、「年のせい」「そのうち治るから我慢して」と片付けてしまうには、
日常生活への影響がとても大きい症状でもあります。
肩関節周囲の症状の全体像を知りたい方は、肩こり・肩関節の総合ページをご覧ください。
一般的に考えられている五十肩の状態
五十肩は、肩関節を包んでいる関節包や周囲の組織に炎症や硬さが生じ、
・痛み
・動かしにくさ
・夜間痛
などが起こると考えられています。
よく、次のような経過をたどると言われています。
① 炎症期(痛みが強い時期)
- じっとしていてもズキズキする
- 夜間痛が強く、寝返りで目が覚める
- 無理に動かすと痛みが悪化しやすい
- 痛みが強い場合は三角巾などを利用して安静を図る時期
② 拘縮期(動きにくさが目立つ時期)
- 痛みは少し落ち着くが、肩が上がらない
- 夜間痛は少し落ち着くが、寝られないこともしばしば
- 後ろに手を回せない
- 日常動作が制限される
- 少しずつ肩関節や肩甲骨を動かして可動域をキープする時期
③ 回復期
- 少しずつ動きが戻る
- 痛みも軽減していく
- 積極的に動かして可動域の回復を図る時期
ただし、この経過や期間は人それぞれで、
「何もしなくても必ず自然に良くなる」とは限らない、というのが実際のところです。
痛みは「壊れているサイン」だけではありません
五十肩の痛みを、
「筋肉や関節がボロボロに壊れているから起こっている…」
とイメージされる方も多いのですが、必ずしもそうではありません。
疼痛科学・神経科学の視点では、痛みは 身体の状態・神経の興奮・不安やストレス などが重なって強くなることが分かっています。
特に五十肩では、
- 炎症による感覚の過敏さ
- 睡眠不足によって脳が痛みを抑制する機能が弱まる
- 動かせない不安
- 「動かしたら痛むかも」という予測
こうした要素が、神経を敏感にさせ、痛みを長引かせることがあります。
だからこそ、
「無理に動かす」「強く押す」だけが正解ではありません。
あんのん接骨院での五十肩への考え方
当院では、五十肩に対して
その時期・その方の状態に合わせた関わりを大切にしています。
強い痛みがある時期に無理な運動や施術は行いません
炎症期に強い刺激を加えると、
かえって神経の興奮を高めてしまうことがあります。
まずは
- 痛みが少しでも楽になること
- 身体が「安心できる状態」になること
を優先します。
当院で行っている施術・物理療法の役割
整体(徒手療法)
肩が動かしにくい背景には、
痛みに対しての防衛反応、肩以外の部位の緊張や感覚のズレも関係していることも多いです。
神経系の働きを重視したやさしい刺激で、
「動いても大丈夫」という感覚を身体に思い出してもらうことを目的として行っています。
超音波治療器
超音波は、
- 組織の循環を促す
- 炎症が落ち着く過程をサポートする
といった目的で使用します。
痛みを直接「消す魔法の機械」ではありませんが、
回復しやすい環境づくりの補助として役立ちます。
マイクロカレント療法
非常に弱い電流を用いる治療法で、
- 神経の興奮を落ち着かせる
- 痛みに敏感になっている状態を和らげる
ことを目的に行います。
「ビリビリしない」「何も感じない」くらいの刺激ですが、
痛みが強い時期の方でも受けやすいのが特徴です。
痛みが強い方のための「ポジショニング」へのこだわり
五十肩の方にとって、
「横になる」「同じ姿勢でいる」こと自体が苦痛になることがあります。
当院では、
たくさんのクッションや枕を使い、
- 肩に余計な力が入らない
- 呼吸がしやすい
- 痛みを感じにくい角度
を一緒に探しながら、施術を行っています。

夜間痛がつらい方へ ― ご自宅でのヒント
夜の痛みは、
「寝ている間に肩が引っ張られる」「無意識に動かしてしまう」「痛い方の肩関節が下側になって圧迫される」ことで強くなることがあります。
クッションや枕を使って、
- 腕の重さを支える
- 肩が前に落ち込まないようにする
だけでも、
「少し楽に眠れた」という方は多くいらっしゃいます。
当院では、施術中だけでなく、
ご自宅での楽な姿勢の作り方もお伝えしています。

五十肩は「その人のペース」で向き合う症状です
五十肩は、
努力や我慢で早く良くなるタイプの症状ではありません。
むしろ、
痛みが強い時期に無理をして刺激を重ねることで、
神経の興奮が高まってしまうケースもあります。
当院では、
肩関節だけで判断せず、
神経系の反応・動作時の恐怖・姿勢の影響を含めて評価し、
「いま変えるべきこと」と
「いま触れない方がよいこと」を考えた上で施術を行っています。
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