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膝の裏の痛みでお悩みの方へ|神経系の働きにも目を向けたやさしい徒手療法

膝の裏の痛みには、筋肉、腱、関節、半月板、滑液包、血流など、さまざまな要素が関係することがあります。

ただし、痛みは組織の状態だけで決まるものではありません。
痛みとして感じるためには、末梢神経、脊髄、脳を含む神経系の働きが必ず関わります。

そのため当院では、膝の裏の痛みを、姿勢や構造だけで説明しきろうとはしません。
痛みを感じる仕組みである神経系を中心に、体が警戒しにくい方法で施術を行います。

目次

このようなお悩みはありませんか?

・膝の裏がつっぱる
・膝を曲げると後ろ側が痛い
・膝を伸ばすと膝裏に痛みや違和感が出る
・しゃがむ、正座をする、立ち上がる動作がつらい
・歩くと膝裏やふくらはぎが重だるい
・階段で膝の後ろが気になる
・膝裏に腫れやふくらみを感じる
・ストレッチをしても、すぐにつっぱりが戻る
・検査で大きな異常はないと言われたが、痛みが続いている
・膝の痛みが気になって、動くことが不安になっている

膝の裏の痛みは、一般的にどう説明されることが多いか

膝の裏の痛みは、一般的には次のようなものと関係して説明されることがあります。

・ふくらはぎや太もも裏の筋肉の張り
・膝裏の腱や筋肉への負担
・半月板の問題
・変形性膝関節症
・ベーカー嚢腫
・膝の腫れや水がたまること
・膝を伸ばし切る癖
・歩き方や立ち方の負担
・長時間の立ち仕事や歩きすぎ
・急な運動やスポーツによる負担

膝裏の痛みには、ベーカー嚢腫、変形性膝関節症、
半月板損傷、靭帯損傷、関節リウマチ、深部静脈血栓症など、幅広い要因があります。
そして、膝裏の痛みの中には、徒手療法だけで対応するべきではないものもあります。

ただし、痛みは神経系なしには成立しません

筋肉、関節、半月板、滑液包などが痛みに関係していることはあります。
しかし、それらの組織が単独で痛みを感じているわけではありません。

痛みは、体から入ってくる情報を末梢神経が受け取り、
脊髄や脳を含む神経系で統合されることで体験されます。

IASP(国際疼痛学会)の痛みの定義でも、痛みは「実際または潜在的な組織損傷に関連する、
またはそれに似た、不快な感覚・情動体験」とされています。
つまり、痛みは組織の状態だけでなく、感覚や情動を含む体験として扱われています。

そのため当院では、膝の裏の痛みを「筋肉が硬いから」「関節が悪いから」
「年齢のせいだから」と一つに決めつけません。
痛みを感じる仕組みである神経系を中心に、どこからどのような情報が
入っているのかを見ながら施術を行います。

膝裏には、痛みや感覚に関わる末梢神経も通っています

膝の裏は、解剖学的には「膝窩」と呼ばれる場所です。
ここには、筋肉や腱、血管だけでなく、痛みや感覚に関わる末梢神経も通っています。

代表的には、膝裏の中央付近を下へ向かって通る脛骨神経
膝裏の外側から腓骨頭の方へ向かう総腓骨神経があります。

また、皮膚の感覚に関わる神経として、太ももの後ろから膝裏の皮膚感覚に関わる後大腿皮神経
ふくらはぎ後面の感覚に関わる内側腓腹皮神経
ふくらはぎの外側から後外側の感覚に関わる外側腓腹皮神経などもあります。

さらに、腓腹神経は、内側腓腹皮神経と、総腓骨神経側から出る腓腹交通枝などが関係して
形成されることが多い神経です。

当院では、動きの中で痛みの変化を確認します

当院では、立つ、歩く、しゃがむ、膝を曲げる、膝を伸ばすといった動きの中で、
痛みがどのように変わるのかを確認していきます。

たとえば、

・膝を曲げると痛いのか
・膝を伸ばすと痛いのか
・歩くと痛いのか
・階段で痛いのか
・しゃがむ途中で痛いのか
・立ち上がる瞬間に痛いのか
・膝以外の動きで痛みが変わるのか

こうした確認を行うことで、痛みの出方や、
体が安心して動きやすい条件を見つけやすくなります。

痛みを不安に変えない説明を大切にしています

当院では、痛みでお悩みの方に対して、安易に

「膝が悪いです」
「姿勢が歪んでいます」
「このままだと歩けなくなります」
「施術を受け続けないと戻ります」

といった説明を繰り返すことは、できるだけ避けたいと考えています。

なぜなら、こうした説明が、かえって

「自分の体は損傷している」
「動くと悪くなる」
「自分ではどうにもできない」
「施術を受け続けないと不安」

という不安や警戒につながってしまうことがあるからです。

痛みが続くことと、体の傷みが進み続けていることは、必ずしも同じではありません。
当院では、不安や警戒を強める説明を避け、体への安心感を取り戻せる関わりを大切にしています。

あんのん接骨院で行う確認

当院では、膝の裏の痛みについて、まずお話を伺いながら、症状の出方を確認していきます。

確認する内容は、たとえば次のようなものです。

・いつから痛みがあるのか
・きっかけとなる動作や出来事があったか
・膝裏に腫れやふくらみがあるか
・熱感や赤みがあるか
・膝を曲げると痛いのか、伸ばすと痛いのか
・歩く、階段、しゃがむ、正座でどう変わるか
・ふくらはぎの痛みや腫れを伴うか
・腰、股関節、足首の動きで膝裏の痛みが変わるか
・皮膚のつっぱり感や触れたときの感じ方に変化があるか
・動くことへの不安や身構えがあるか
・どの刺激なら体が受け取りやすいか

膝の裏に腫れやふくらみがある場合、強い痛みがある場合、
ふくらはぎの腫れを伴う場合などは、施術よりも医療機関での確認を
優先した方がよいことがあります。

当院の施術について

当院では、強く揉む、無理に伸ばす、ボキボキ鳴らすような施術は行いません。

膝裏に痛みがある方の中には、痛い場所を押したり、硬く感じる部分を強く伸ばしたりすればよいと思われる方もおられます。
しかし、膝の裏には神経や血管も通っており、強い刺激が合わない方もいます。

そのため当院では、痛みを我慢して受けるような刺激ではなく、患者さんの感覚を確認しながら、体が警戒しにくい刺激を選びます。

具体的には、

・楽な姿勢で施術を行う
・痛みが強く出る刺激を避ける
・皮膚や皮下組織へのやさしい接触を用いる
・膝の曲げ伸ばしや歩きやすさの変化を一緒に確認する
・必要に応じて、日常で避けたい動きや試しやすい動きをお伝えする
・不安を強める説明ではなく、体が変化していける道筋を一緒に探す

このような関わり方を大切にしています。

皮膚へのやさしい接触や、負担の少ない動きを用いるのは、神経そのものを無理に変えるためではありません。
体から神経系へ入る感覚情報を確認しながら、痛みの出方や動きやすさが変化しやすい条件を探すためです。

膝の裏の痛みを「硬いところをほぐせばよい」と単純に考えるのではなく、痛みを感じる仕組みである神経系を中心に、体が警戒しにくい方法で施術を行います。

このような方に向いています

あんのん接骨院の膝裏の痛みへの施術は、次のような方に向いています。

・強く揉まれる施術が苦手な方
・膝裏を強く押されたり、無理に伸ばされたりするのが不安な方
・検査で大きな異常はないと言われたが、痛みが続いている方
・膝の痛みで動くことに不安がある方
・年齢や変形だけで説明されて、不安になっている方
・痛みを一つの原因に決めつけず、丁寧に見てほしい方
・やさしい施術で、回復のきっかけをつくりたい方

反対に、強い矯正や強いマッサージで一気に変えることを希望される方には、
当院の施術方針は合わないかもしれません。

当院では、強い刺激で体を変えようとはしません。
患者さんの感覚を確認しながら、体が警戒しにくい方法で進めます。

医療機関での確認をおすすめする目安

膝の裏の痛みの中には、接骨院で施術を始める前に、医療機関での確認が必要なものがあります。

特に、次のような場合は、整形外科など医療機関での確認をおすすめします。

・膝の裏に明らかな腫れやコブがある
・膝やふくらはぎが急に腫れてきた
・熱感や赤みがある
・安静にしていても痛みが強い
・夜間も強い痛みが続く
・外傷後に強い痛みや腫れが出た
・膝が引っかかって伸びない、曲がらない
・急な麻痺や強いしびれがある
・ふくらはぎの強い痛み、腫れ、熱っぽさがある
・息切れ、胸の痛み、息苦しさを伴う
・発熱や原因不明の体重減少がある
・がんの既往がある

特に、片脚のふくらはぎや太ももに、ズキズキする痛み、腫れ、熱感、皮膚の色の変化などがある場合は、深部静脈血栓症など血管の問題が関係することがあります。

このような症状がある場合、当院では施術を優先せず、医療機関での確認をおすすめします。

膝の裏の痛みが続いて不安な方へ

膝の裏の痛みは、原因が一つとは限りません。

筋肉や腱の負担、膝関節内の変化、半月板、ベーカー嚢腫、血流、不安や疲労など、さまざまな背景が関係することがあります。

ただし、それらが痛みとして体験されるには、神経系の働きが欠かせません。
だから当院では、痛みを感じる仕組みである神経系を中心に、痛みの出方を丁寧に見ていきます。

医療機関での確認が必要な場合は、受診をおすすめします。
施術できる範囲では、痛みの出方や動きやすさを確認しながら、体が警戒しにくい方法で関わります。

膝の裏の痛みが続いて不安な方は、西院のあんのん接骨院にご相談ください。

よくあるご質問

Q. 膝の裏が痛いのは、筋肉が硬いからですか?

膝裏の痛みを「筋肉が硬いから」と一つに決めつけることはできません。

筋肉の張りやこわばりは、痛みの原因そのものというより、体が痛みや違和感を避けようとした結果として現れていることがあります。

Q. 痛みの原因は神経なのですか?

痛みを感じるために、神経系の働きは必ず関わります。
筋肉や関節、半月板などに変化があっても、それが痛みとして体験されるには、そこに分布する末梢神経と、脊髄・脳を含む神経系の働きが必要です。

ただし、これは「神経だけが悪い」という意味ではありません。
当院では、痛みを感じる仕組みである神経系を中心に、どの動きや刺激で痛みが強くなり、
どの条件なら動きやすくなるのかを見ながら施術します。

Q. 膝の裏がつっぱるとき、ストレッチしてもいいですか?

軽く動かしたり、やさしく伸ばしたりして楽になる場合は、無理のない範囲で試してもよいことがあります。
ただし、伸ばすほど痛い、翌日に悪化する、膝裏に腫れやふくらみがある場合は、自己判断で強く伸ばさない方が安心です。

Q. 膝の裏にふくらみがあります。施術できますか?

膝裏にふくらみや腫れがある場合でも、状態を確認しながら対応できることがあります。

ただし、ベーカー嚢腫など、膝関節の中の状態と関係していることもあるため、痛みの強さ、熱感、歩きにくさ、ふくらはぎの腫れなどを確認します。
必要と判断した場合は、医療機関での確認をおすすめします。
医療機関での確認が必要な状態でなければ、強い刺激を避け、痛みの出方や動きやすさを見ながら施術を行います。

Q. 強く揉んでもらった方が早く変わりますか?

膝裏は神経や血管も通る場所です。
そのため当院では、痛みを我慢して強く押すような施術は行いません。

痛みがあるときほど、体が警戒しにくい刺激を選び、感覚を確認しながら進めます。

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参考

・痛みは、実際または潜在的な組織損傷に関連する、またはそれに似た不快な感覚・情動体験と定義されています。
この定義は、痛みを「組織の損傷そのもの」ではなく、神経系を通して体験される感覚・情動を含むものとして考える根拠になります。
Raja SN, Carr DB, Cohen M, et al.
The revised International Association for the Study of Pain definition of pain: concepts, challenges, and compromises.
Pain. 2020.

・膝窩には、脛骨神経、総腓骨神経、膝窩動静脈などが通ることが説明されています。
脛骨神経には筋枝、関節枝、皮枝があることも示されています。
Hyland S, et al.
Anatomy, Bony Pelvis and Lower Limb: Popliteal Region.
StatPearls / NCBI Bookshelf.

・後大腿皮神経が、太ももの後ろ側から下腿後面の感覚にも関与しうることを示した解剖研究。
Feigl GC, Schmid M, Zahn PK, et al.
The posterior femoral cutaneous nerve contributes significantly to sensory innervation of the lower leg: an anatomical investigation.
British Journal of Anaesthesia. 2020.

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