肩甲骨の内側の痛みでお困りの方へ
肩甲骨の内側が痛い、重だるい、ピリピリする。
デスクワークやスマホ作業が続くと、背中の奥がつらくなる。
このような症状は、「肩こり」「姿勢」「筋肉の硬さ」などで説明されることがあります。
また、トリガーポイントと呼ばれる圧痛点として説明されることもあります。
ただ、実際にはそれだけでは説明しきれないことも少なくありません。
痛みは「傷んでいるから起こる」とは限りません
痛みは、体の組織の状態だけで決まるものではなく、
神経系が情報をどのように受け取り、処理しているかによっても変わります。
画像検査で大きな異常が見つからない場合でも、痛みや違和感が続くことはあります。
これは「何も起きていない」という意味ではなく、
神経系の働き方や、体の反応の出方が関係している場合もあると考えられています。
肩甲骨の内側の痛みと関係しやすい神経
肩甲骨の内側には、いくつかの神経が関係しています。
代表的なもののひとつが、肩甲背神経です。
肩甲背神経は、主に首の神経から出て、肩甲挙筋や菱形筋といった、
肩甲骨の内側に関係する筋肉へ向かいます。
なお、肩甲背神経は、解剖学的には主に運動神経として説明されています。
その一方で、肩甲骨の内側の痛みとの関連を示した報告もあります。
ただし、どのような仕組みで痛みと関係しているのかについては、
まだ十分には分かっていない部分もあります。
現在は、神経そのものだけでなく、周囲組織との関係や、
末梢からの感覚入力を脳を含む神経系がどのように処理しているか、
といった視点からも考えられています。
そのため当院では、「この神経だけが原因」と単純に決めつけるのではなく、
- どの姿勢でつらくなるのか
- どのような刺激で反応が変わるのか
- 軽く触れたり、動きを変えたりすると、どのような変化があるのか
など、今の感覚を確認しながら、神経系の反応をみていきます。

肩甲骨の内側には、肩甲背神経だけでなく、脊髄神経後枝と呼ばれる神経も分布しています。
脊髄神経後枝は、背中の筋肉だけでなく、皮膚や関節まわりの感覚にも関係しています。
そのため、肩甲骨の内側の痛みは、単に筋肉だけの問題としてではなく、末梢からの感覚入力を、脳を含む神経系がどのように受け取り、反応しているかという視点から考えられることもあります。

痛みが長引くと、少しの刺激でもつらく感じやすくなることがあります
痛みが長く続く場合、体のどこか一つの問題というよりも、
- 長時間の同じ姿勢
- 緊張が続く状態
- 痛みへの注意や不安
- 刺激の繰り返し
などが重なり、神経系の反応の出方が変わっていることがあります。
これは、体が「守ろうとしている反応」の一部とも考えられます。
西院の当院での考え方と施術
当院では、肩甲骨の内側の痛みを
「どこか一つが悪い」と決めつけて考えるのではなく、
神経系がどのように情報を受け取り、
どのような反応として体に現れているかを大切にしています。

施術では、
- 軽く触れる
- 楽な姿勢を探す
- 痛みや違和感を感じにくい関わり方をする
といった、やさしい施術を行います。
強く押したり、無理に動かしたりすることを目的にはしていません。
やさしい刺激を通して、
必要以上に身構えなくてもよい状態を少しずつ増やしていくことを大切にしています。
医療機関での確認をおすすめする場合
肩甲骨の内側の痛みでも、先に医療機関での確認が必要な場合があります。
特に、
- 胸の痛みや息苦しさを伴う
- 発熱がある
- 外傷後から強い痛みが続いている
- 腕や手に強いしびれ、力の入りにくさがある
- 夜間に強く痛む
- 安静にしていても痛みが強くなっている
- 原因が分からない強い痛みが急に出た
このような場合は、まず医療機関での確認をおすすめします。
当院は医療機関ではないため、病気の診断や検査はできません。
だからこそ、安全面の確認を大切にしながら、
施術で対応できる範囲を見極めていきます。
よくある質問
Q. 検査で異常がなくても痛みは続きますか?
あります。
画像検査で大きな異常が見つからない場合でも、痛みが続くことはあります。
その場合、脳を含む神経系の働き方が関係している可能性があります。
Q. どんな施術をしますか?
強く押したり、無理に矯正することを目的にはしていません。
楽な姿勢や軽い接触、負担の少ない動きを使いながら、
肩甲骨まわりや背中の反応を丁寧に確認していきます。
関連ページ
▶ 肩こりについて
肩甲骨の内側の痛みは、首や肩まわりの緊張と関係することがあります。
▶ 首の痛みについて
首から肩甲骨まわりへ向かう神経の影響を考えるうえで、首の状態も大切です。
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