DNIC(広汎性侵害抑制調節:こうはんせいしんがいよくせいちょうせつ)

DNIC(Diffuse NoxiousInhibitory Controls)(※1)は元からある痛みを新しく痛み刺激を加える事で一時的に軽減させる作用の事を言います。例えば強いマッサージ、痛みを伴うストレッチなどの後、痛みが一時的に減少するケースはDNICで説明できます。
身体は中枢神経の入り口である脊髄後角で侵害受容刺激をコントロールしています。脳が組織損傷を引き起こしかねない刺激(侵害受容刺激)を認識すると、内因性オピオイド、ノルアドレナリン下降性抑制、セロトニン下降性抑制などの内因性疼痛抑制系が働き、末梢神経を伝わって脊髄(後角)に入ってきた侵害受容刺激を抑制します。

※1 DNICは「痛みが痛みを抑制する」現象です。もともとあった手の痛みが手と離れた部位である足の痛み刺激で減弱する現象をさします。また、CPM(Conditioned Pain Modulation)とも呼ばれます。

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