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デスクワークで腰痛がつらい方へ|座りっぱなしで痛くなる理由をやさしく解説

デスクワークや長時間の座りっぱなしで、腰の痛みが気になる方は多いと思います。

「姿勢が悪いから」「筋肉が硬いから」と言われることもありますが、
それだけでは説明しきれないケースも少なくありません。

当院では、体の構造だけでなく、神経の働きにも目を向けながら、このような痛みを捉えています。

目次

よくある説明と、もう一つの見方

デスクワークによる腰痛については、さまざまな説明があります。

例えば、

  • 姿勢が悪いから
  • 筋肉が硬くなっているから
  • 骨盤のゆがみがあるから

といったように、体の構造や形に注目した説明を耳にされたことがある方も多いかもしれません。

これらも一つの考え方として当然、参考になる部分はありますが、
それだけでは説明しきれないことも少なくありません。

例えば、

  • 同じ姿勢でも痛い日と平気な日がある
  • 短時間でもつらい日がある
  • 意識がそれたり気が紛れると、楽に感じることがある

こうした変化を考えると、体の構造だけでなく、
別の視点も必要になるはずです。

当院では、こうした痛みを、神経系の働きという視点から捉えています。

座りっぱなしで腰が痛くなるのはなぜ?

長時間座り続けることで、腰まわりの皮膚やその下を通る神経に、同じ圧や伸張力が繰り返し加わる状態になります。

その結果として、神経の周囲の環境が変化しやすくなり、周囲の組織との接触の仕方や圧迫・摩擦の影響を受けやすくなる可能性があります。

こうした接触や摩擦の影響は、神経が受け取る情報の質に変化をもたらし、その結果として過敏さ(末梢や中枢の感受性の変化)につながる可能性があります。

そのため、普段であれば気にならないような刺激でも、違和感や痛みとして感じられることがあります。

また、同じ姿勢が続くことで、体の一部に意識が向きやすくなったり、不安や気になる感覚が重なったりすることで、さらにその感じ方が強くなることもあります。

このように、座りっぱなしによる腰の痛みは、単純に「姿勢が悪いから起こる」というよりも、体に入る情報とその受け取り方の変化によって生じる一つの反応と考えることができます。

姿勢だけでは説明しきれない理由

体の反応は、姿勢や筋肉の状態だけで決まっているわけではありません。

皮膚や筋肉、関節、視覚や聴覚、
さらには不安や期待といったさまざまな情報が体に入り、
それをもとに脳や脊髄が状況を判断し、
姿勢や筋肉の働き、血流、痛みといった反応が生まれています。

そのため、同じ姿勢であっても

同じ姿勢でも痛い日と平気な日がある
短時間でもつらい日がある
意識がそれたり気が紛れると、楽に感じることがある

といった違いが生じることがあります。

これらの変化は、単純な「姿勢の問題」だけでは説明が難しい部分です。

当院では、こうした違いを、神経系が受け取る情報と
その処理の変化として捉えています。

このように、体に入る情報とその受け取り方によって、
体の反応は変化しており、一定ではありません。
こうした変化は、日常の中でもよく見られます。

動くと楽になるのはなぜ?

体を動かすことで、筋肉や関節、皮膚から入ってくる感覚の情報が変化します。
また、局所の圧や循環の状態が変わることに加えて、神経が受け取る情報の内容も変化します。

その結果として、神経系がその状態をどのように受け取るかにも変化が生まれ、先ほどまで感じていた違和感や痛みが気になりにくくなることがあります。

このように、体の反応は「動かしたから良くなった」というよりも、
「体に入る情報が変わったことで、感じ方が変化した」と捉えることができます。

神経と血流に関する研究から分かっていること

神経に対する圧迫や伸びが、神経の働きに影響を与えることは、基礎的な研究でも示されています。

例えば、動物を対象にした研究ではありますが、末梢神経に対する圧迫や伸張によって、神経内の血流が変化し、神経の機能に影響が生じる可能性があることが報告されています(Rydevik, Lundborgらの研究)。

こうした知見は、長時間同じ姿勢が続くことで、
神経にとって負担となる状況が生まれる可能性を示しています。

ただし、これらはあくまで一つの要素であり、
痛みはそれだけで決まるものではありません。

当院の考え方と施術

体の形や姿勢だけで痛みを説明しようとする考え方もありますが、
それだけでは説明しきれないことが多くあります。

そのため当院では、神経の働きにも目を向けながら、
体に無理のない形で変化のきっかけをつくっていきます。

やさしく触れる、楽な姿勢で動くといった方法を用いながら、
神経が受け取りやすい形で感覚の変化を引き出していきます。

やさしい施術で、体の変化の流れを妨げないことを大切にしています。

その結果として、

・意識せずとも痛みが気になりにくくなる
・同じ姿勢でも楽に過ごせる時間が増える

といった変化につながることがあります。

医療機関の受診をおすすめするケース

以下のような場合は、医療機関での検査をおすすめします。

  • しびれが強くなっている
  • 力が入りにくい
  • 排尿・排便の異常がある
  • 発熱や外傷後の強い痛み

当院は医療機関ではないため、必要に応じて適切な受診をご案内しています。

よくあるご質問

座らない方がいいですか?

座ること自体が悪いわけではありません。
ただ、同じ状態が続くことが負担になる場合が多いため、適度に動いたり姿勢を変えることが大切です。

クッションは使った方がいいですか?

クッションやバスタオルを使うことで、座っているときの圧のかかり方や体の感じ方が変わり、楽に感じることがあります。当院では、無理のない範囲で取り入れられる使い方についてもお伝えしています。

ストレッチは必要ですか?

無理のない範囲で行うことは有効な場合もありますが、強く伸ばすことが負担になることもあります。
状態に応じた方法が大切です。

関連ページ

デスクワークによる腰痛は、他の症状と関係していることもあります。

▶ 腰痛について
日常的に感じる腰の痛みについて、基本的な考え方をまとめています。

▶ 慢性痛(長引く痛み)について
痛みが長く続く理由や、神経の働きとの関係について解説しています。

▶ 坐骨神経痛について
おしりから足にかけての痛みやしびれについて、神経の視点から説明しています。

反り腰と腰の痛みでお悩みの方へ
反り腰が原因と言われても変化が感じにくい方へ、別の視点からやさしく解説しています。

参考

本ページでは、神経科学や疼痛科学の知見を参考にしました。
末梢神経に対する圧迫や伸張が神経内の血流に影響を与えることは、基礎的な研究でも示されています。

・Rydevikらの研究では、比較的弱い圧でも神経内の血流、とくに静脈側の流れが影響を受けることが報告されています。
G. Lundborg,et al. Effects of graded compression on intraneural blood flow: An in vivo study on rabbit tibial nerve

・神経を一定以上伸ばすことで、神経内の血流が低下し、機能に影響が生じる可能性があることも報告されています。
K Ogata, M NaitoBlood flow of peripheral nerve effects of dissection, stretching and compression

バトラー・神経系モビライゼーション 触診と治療手技
「引用:約8%の伸張で血流の減少は始まり(ウサギの脛骨神経)、約15%の伸張をされると完全に血流は遮断される」

・神経にかかる圧や負担によって、神経の働きや血流が変化することが、研究でも示されています。
David Rempel, MD, MPH, et al. Biological Response of Peripheral Nerves to Loading: Pathophysiology of Nerve Compression Syndromes and Vibration Induced Neuropathy

本ページでは、これらの知見をもとに、長時間同じ姿勢が続くことで神経にどのような影響が起こり得るか、という視点から説明を行っています。ただし、痛みはこれらの要素だけで決まるものではなく、神経の働きや感じ方など、さまざまな要素が関係すると当院では考えています。今の体の反応(状況)を一度整理してみたい方は、ご相談ください。


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神経の働きにも目を向けながら、
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