センメルヴェイス反射

センメルヴェイス・イグナーツさんというお医者さんは消毒法の先駆者として知られています。センメルヴェイス反射とはこのお医者さんの名前から付けられています。センメルヴェイス反射の意味は「ずっと信じていたことと全く違う事を言われると、反射的に否定してしまう」事を言います。

まだ細菌の存在が分かっていない19世紀の中頃に素手で分娩を行っていた所、産婦が産褥熱で死亡するケースが相次ぎ調査の結果、手が清潔かどうかで死亡率が変わる事が分かりました。手の消毒を徹底させたところやはり死亡率が明らかに低下しました。

しかし、当時はこの事実を認めると自分の立場や権威が無くなってしまうので誰もこの事実を信用しませんでした。認める訳にいかなかったのでしょうね・・・。
センメルヴェイスさんは精神衰弱になって、精神病院に入れられましたがそこで衛兵から暴行を受け、それがもとで亡くなってしまいます。その後20年が経過した頃、ルイ・パスツールさんが細菌論を確立、ジョセフ・リスターさんが消毒法を確立し、センメルヴェイスさんの理論は正しかった事が証明されました。

現在に置き換えて考えてみると、これに似たような事があるように思います。
私達の業界でも今まで常識だった事が、次の日から非常識になる事もあります。
事実を受け止めて「急がば回れ」
この先もできる限り柔軟に考え、行動したいと思っています。

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