長胸神経を追いかけてみました。(首が痛い・肩が上がりにくい・胸部の外側が痛む)

「首が痛い。」
「肩が挙がりにくい。」
「腋窩の下あたり、胸部の外側が痛む。」
これらの症状に関連があるかも知れない神経の一つは「長胸神経」という末梢神経です。

今回は長胸神経の走行を追いかけてみたいと思います。

長胸神経は首の骨の間から出る神経束になって作られる神経線維です。この神経は首(頚椎の5~7(C5~C7)の前枝)から起こり、頸部を垂直に下降してゆき、腋窩の入口を通って、腋窩の内側面を下ります。そして前鋸筋という筋肉に分布してこの筋を支配しています。

重いリュックサックを長時間背負っていたりすると紐に神経が圧迫されてストレスが加わる可能性や、


腋窩の内側を神経線維が通ることから松葉杖による腋窩圧迫により症状を訴えられる場合もあります。
首に痛みを訴えられたり、胸部の外側面に痛みを感じたり、肩の動かしにくさを感じることがあります。

前鋸筋と言えば、胸郭と肩甲骨の間を走る筋肉ですが、肩甲骨の上方回旋や外転を行う作用があります。

いずれも肩を動かす時に必要な動作です。この筋肉の働きが悪くなると、腕を頭上に上げたりするのが難しくなる原因にもなります。

ところで、痛みを感じていたりすると私たちが意識せずとも身体を守るために筋肉が硬くなります。このような無意識のうちに身体をコントロールしてくれているシステムは神経系以外にありません。

筋肉を収縮したり弛緩させたり、硬くしたり柔らかくしたりといったコントロールをしているのは脳や脊髄です。脳や脊髄からの情報の通り道である末梢神経にアプローチし、中枢神経から出る命令を変更するきっかけを与えると、これらの状況が変わる可能性があります。

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