蜂窩織炎(ほうかしきえん)

今日は、蜂窩織炎(ほうかしきえん)という皮膚の感染症について、少しお話ししたいと思います。この病気は、皮膚の下層に細菌が入り込み、炎症を引き起こすもので、特にケガをした部分や虫刺されを引っかいてしまった部分などが原因で発症することが多いです。捻挫や打撲と間違われて、当院に来院される方もまれにおられます。

蜂窩織炎の症状には、皮膚の赤みや腫れ、熱感、痛みなどがありますが、これらは初期症状であり、悪化すると発熱や全身のだるさといった全身症状が現れることもあります。特に、糖尿病や免疫力が低下している方は、感染が広がりやすいため、より注意が必要です。

足を捻じったり、打撲した覚えも無いのに皮膚の赤みや腫れ、熱感、痛みなどのこのような症状が現れた場合、お薬の処方や詳しい検査ができる、医療機関での早期受診を強くおすすめしています。放置すると、症状が悪化し、より重篤な状態になる可能性もあります。少しでも不安を感じた場合は、なるべく早く皮膚科や整形外科など専門の医師にご相談ください。

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