腰痛予防にコルセットは有用か

エビデンス(根拠)といった言葉をよく聞くようになりました。
こういった(科学的)根拠に基づいて医療を普及させるために診療ガイドラインといったものが作られています。
このガイドラインに目を通すと科学的な根拠が認められていない方法、またその反対に効果が認められて推奨されているものなどを知る事ができます。

例えばコルセット。腰が痛くならないように…
と使う方もおられるかもしれませんが。
実はガイドラインには「コルセットには、腰痛に対する直接的な予防効果はない」と書かれています。また「労働による腰痛予防のための持ち上げ動作の負荷軽減を目的としたシステマティックレビュー(※1)では、腰痛ベルトに効果はなかった。したがって、コルセットは腰痛予防には有効とはいえない」とも記載されています。

対して、腰痛予防に有用な方法として一番推奨されているものが「運動療法」でした。ただ、「運動療法の適応を慎重に検討したうえでプログラムされたもの」と書かれていますので、闇雲に運動をすれば良くなる・・・という意味ではない事が分かります。

「腰痛が起こった時の事を思い出すと、
運動するのは少し怖いような気がする…」
そんな方は是非ご相談下さいね。

※1 システマティックレビュー・・・システマティックレビューとは,クリニカルクエスチョン(診療上の重要な課題に対して立てられた問い)に対して,研究を網羅的に調査し,同質の研究をまとめ,バイアス(考え方の偏り)を評価しながら分析・統合を行うことである。


参考書籍:腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)/南江堂

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