肩甲上神経(けんこうじょうしんけい)(第5頚髄と第6頚髄)は腕神経叢の上神経幹から分かれた後、肩甲骨上縁の肩甲切痕(肩甲上切痕)を通って背面にある棘上筋や棘下筋を支配している神経として知られていますが、肩鎖関節や肩関節包に感覚枝を伸ばしていることも確認されています。
この神経は肩甲切痕や肩甲棘下切痕と呼ばれる神経が圧迫されやすい場所(トンネル)を通ります。
※画像はVISIBLEBODYから
1つ目のトンネルは肩甲骨の上縁(じょうえん)にある
肩甲切痕(けんこうせっこん)とそれをまたぐ上肩甲横靱帯(じょうけんこうおうじんたい)です。
この部分は肩甲骨の上縁にある小さな凹みで、肩甲上神経が通過します。靭帯の肥厚や個人差による肩甲上切痕の形状やサイズが原因で肩甲上神経が絞扼される可能性が考えられます。
2つ目は肩甲棘下切痕です。この部位は肩甲骨の後面に位置していて、棘上筋と棘下筋を隔てる肩甲棘の下にあります。特にスポーツ選手や肩を酷使する職業の方などが繰り返しの動作によって炎症が起こる可能性が考えられます。またこのような炎症によっても肩甲上神経を圧迫することが考えられます。
腕を頭の上に挙げる動作、野球やテニスなど、繰り返しの肩甲骨の運動によって過度に牽引を受け、症状の原因となる場合があります。また、肩甲上神経が圧迫や絞扼された状況にある場合は肩や肩甲骨周囲に痛みが出たり、肩関節の可動域が低下したり、棘上筋や棘下筋など肩甲上神経に支配される筋肉の筋力低下、感覚が鈍くなったり、しびれたりします。
あんのん接骨院では疼痛科学に基づいて開発された神経系への徒手療法DNMをご提供しています。
慢性的な痛みやコリ、しびれなどでお悩みの方がおられましたら、ぜひ一度お問い合わせ下さい。
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