神経可塑性(しんけいかそせい)という言葉があります。可塑性(かそせい)とは、ある物質が外部からの刺激や内部の変化によって形やその機能を変化させる事を言います。
神経にも可塑性があります。
例えば、脳や神経系を電線の集まりだと考えると身体を動かす時や、何かを考えたり感じたりする度にその電線や関連する様々な接続先にも電気が流れます。何度も練習をして上手になった運動をするときや習慣になった考え方をするときに使われる電線には他の電線よりも早く電気が流れます。
「〇〇するのが得意になった」「すぐに〇〇を思い出す」などが当てはまるかと思います。
「痛み」を感じやすくなっている状況を考えてみます。いわゆる慢性痛の状態です。
この場合は当然「痛みの回路」に電気が流れないようにしたいですよね…!
なぜなら、痛みを出力するのがこれ以上得意になってしまうと困ります。
痛みを伴わないように「痛みの回路(仮名)」に電気を流さないようにして廃線にする代わりに「痛みが減ったよ!もう大丈夫だよ回路(仮名)」に電気が流れるようにすることが身体に備わる神経可塑性の働きを活かした対処のように思います。
「痛み」がある時にその痛みを減らそうとして痛みが伴う刺激を身体に加える事は神経可塑性の働きからしても矛盾しているように見えます。
「痛み」という経験を積みながら「痛み」を忘れるのはなかなか難しそうですからね…。
痛む箇所がある時はアプローチでも生活の中でもいかに「痛み」という経験をしないように工夫するかが大事なように思います。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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