皮膚の影響。

「誰もが皮膚の存在を無視していた事は紛れもなく事実です。
これはまさに革新であり、感覚野は皮膚を広く反映していることを新たに知るべきなのです」
引用:ダイアン・ジェイコブス(サンディエゴのペインサミットにて)

全ての徒手療法は皮膚の上から行っています。
ストレッチ、マッサージ、整体…など、必ず皮膚の上に手を置いて操作しているはずです。
「これは筋肉に触っています」と言っても、必ず最初に皮膚を触っているはずです。
なぜなら体の1番表層にあるのが皮膚だからです。

皮膚は外の環境の情報をいつも感知して脳に送ります。
脳(中枢神経)は皮膚をはじめ身体の内外の情報を参考に、
予測をして「出力」を決めています。

「出力」とは「痛み」だったり、「血流量」だったり、
「筋肉が発揮する力の大きさ」などです。
つまり、皮膚に与える刺激(入力情報)によっても、
痛みや血流量や筋力の状況が変わるという事です。

これって、個人的に凄いことだと思ったんですよ・・・。

そしてその影響は誰かが、皮膚に触れた瞬間に起こります。
そう考えると皮膚って本当に大切ですよね。

あるセラピストが「これは今、筋膜を伸ばしています」と言います。
しかし、その前に必ず皮膚に触っています。
そして「筋膜を伸ばしたら楽になりましたね」と言います。

しかし、上記の説明の通り、筋膜に触れるその前に
皮膚を介して皮神経や末梢神経に作用し
神経系全体の状況が変化したその結果として
脳からの出力が変化したという可能性は
無視することができませんよね。
なぜなら皮膚には外の環境を認識するための
センサーが沢山ついているからです。

ちなみに足底の筋膜を伸ばそうと思うと852キロの垂直荷重と
424キロの接線力(斜めに向かう力)が必要なのだそうです。
この数字を見ると施術を行う中で筋膜が伸びて、
ズレ?が補正されて効果が出ているようでは
なさそうですよね・・・。

痛みを作り出すのも、筋肉を収縮させるのも、血流も
全て脳を含む神経系がコントロールしています。そこへ焦点を置くと
ストレッチで「筋肉」が伸びたから、リリースで「筋膜」が緩んだから、
ボキッとやって「関節」が正常な場所に整復されたから・・・という理由で
痛みが改善していた訳ではなく、脳を含めた神経系の状況が
変化したことによって脳からの出力(痛み、筋出力、血流など)が変わった。
だから「痛みが改善した、動きやすくなった、血行が良くなった」。
そう考える方が妥当だと思いました。

当然、「単純に神経系に作用する(焦点を置いた)アプローチをしたら良くない…?」と考えます。

皮膚を操作して脳を含む神経系に変化を起こす事が出来ることが本当なら、
シンプルな方法で体の状況を変えられます。
しかも、痛みもなく安全に。痛みも血流も感覚も変わる。
感覚が変わる事で体が動かしやすくなる可能性もある。
そんなうまい話があるわけないと思っていたら、ありました。
DNMという徒手療法です。

DNMはすべてのアプローチの説明モデルです。
その意味はすべての徒手療法で行うアプローチの効果を
神経系から説明することができるというものです。

あんのん接骨院は京都では初となるDNM JAPAN認定のセラピストがいます。
慢性的な痛みでお悩みの方に是非ご利用いただければと思います。

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