痛みに必要なもの

「あなたの脳には、あらゆる種類の必要な薬を作ることができる小さな核がたくさんあります。私達がしなければならないことは正しい方法で刺激する事です。」
引用:デルモニューロモジュレーティング 第2版
セラピスト向けのこの書籍にはこのように書かれています。
痛みを解決するために、すでに自分の脳の中にそれに必要なもの全てを持っているとしたら、あとはどうやってそれらを引き出すかだと思います。

脳には痛みに作用する薬が沢山入っています。脳や神経の働きを加味した身体の理解から考えれば、それらが作られて痛みに作用するようにするには患者さんの脳にある「薬箱」から「薬」が分泌される必要があります。
実際にそのスイッチを入れるのは患者さん自身なので、私達の仕事としてはその状況になるようにその方の環境を整えることだと思っています。またその環境もその人がどのように感じるかによって変わります。感じ方も十人十色ということです。痛みを改善させる様々な要素がうまく混ざり合い、上手く薬箱から薬が分泌されることもあるし、そうでないこともある。

だとすると、よく広告で見る「必ず痛みは改善します」といったことや「1回で効果が」といった言葉は必ずしも約束できない事が分かります。つまり嘘になります。なぜなら、痛みは生物学的な要素だけでなく心理的、社会的な要素が混ざり合い脳が出力しているとても複雑なものだからです。
実は痛みを改善させる要素は既に自分自身の中に揃っているという事実。
当然の事なのかもしれませんが、いつもは意識しないように思います。

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