もしも、昔助けたツルが高級黒毛和牛の牛肉をくちばしにくわえて「あの時のお礼です!」と持ってきたら気持ちが舞い上がってしまいませんか?
「良いのでしょうか…。こんなお心尽くしの贈り物をありがとうございます。」
と言ってもらったとします。
「やったー!!今日はすき焼きにしたいなぁ!!楽しみだなぁ…!!」今晩の夕食の事で頭がいっぱいになります。
嬉しいことが起こった。認められて感謝された。マッサージが気持ちよかった。美味しいものを食べる予測をした。その後に美味しいものを実際に食べた。
例えばそんな時、快感や多幸感を感じ、いつも感じていたはずの「腰痛」は感じにくくなる可能性があります。
翌日、違うツルがやってきて「あの時のお礼です!」と言って肩たたきをしてくれると言います。
「え、いいんですか??ありがとうございます。」
尖った硬いくちばしで肩をつつかれると痛いのですが、数日前から悩んでいた肩の痛みは少し和らぎました。
例えばこのように、身体に侵襲的な痛みを感じるような刺激を加えられた時にも「鎮痛」が起こる可能性があります。
「快感」と「痛み」という一見、相反する刺激ですが同じように中脳の腹側被蓋野(ふくそくひがいや)という場所から「ドパミン」という神経伝達物質が放出され、結果的に痛みの抑制に働きます。不思議ですね。
この時に活動する主要な脳内回路を「中脳辺縁ドパミン系」と呼びます。(「中脳」から「大脳辺縁系」に「ドパミンニューロン」が投射されるシステムなので「中脳辺縁ドパミン系」と言います。)
中脳辺縁ドパミン系のスタートは中脳の腹側被蓋野というところです。ここに快感に関連する刺激や痛みに関連する刺激の信号が届くと側坐核をはじめ色々な神経核に「ドパミン」を投射します。
それらの中、痛みを抑制させる「下行性疼痛抑制系」も中脳の腹側被蓋野からのドパミン放出により活性化します。
これにより最終的には脊髄後角に抑制の信号が送られ、痛みが抑制されます。
さて、問題はこのシステムが何かの理由で働かなくなった時です。病気や外傷が原因になることもありますが、慢性的な不安やストレス、睡眠障害、うつ、そして持続する痛みなどもドーパミンニューロンの機能障害を生じさせ、結果的にオピオイドが産生されず痛みの抑制が効かなくなるといった問題が生じます。
そうなると今度は「意欲的になれない」「ちょっとした事で痛む…」「なぜ、こんなに痛いままなのか…」といった問題にも結びつく可能性がありますね。
日頃のストレスを運動などで解消したり、ぐっすり睡眠をとる事も慢性痛の解消・予防になります。
そして痛みがある時には対処すること、放っておかないことも大切かと思います。
★痛い施術をしても、ソフトでやさしい施術をしても「鎮痛」の効果を得られます。これからも付き合う大切な自分の身体のためにも、刺激の強い施術で痛みを記憶させ、慢性痛を長引かせるのはおしまいにしませんか?
あんのん接骨院では今までの整体や徒手療法ではあまり重視されてこなかった脳を含む神経系にフォーカスした徒手療法を提供しています。ご予約はLINEやお電話で受け付けております。
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