「敵意のある疑い深い環境は、痛みを抱える人に不安、ストレス、自信喪失を強める傾向があり、一方、思いやりがあって協力的な環境は、感情的な乱れを減らし、自尊心を高め、機能を維持するための正のコーピング(対処)行動を強化するであろうことである」引用:Jenny Strong/臨床痛み学テキスト/産学社 エンタプライズ出版部
私達が経験する「痛み」は色々な事に影響を受けて脳から出力されています。また、近年では痛みもバイオサイコソーシャルモデル(生物的、心理的、社会的要因が相互作用し複合した問題からなるという考え)で総合的に考える必要があるという認識が広まっています。困難な状況は生物的な要素も、心理的な要素も、社会的な要素も、それぞれがお互いに影響するという考え方は、想像に難くありません。
上記にもあるように、あまりにストレスを感じたり自信喪失につながるような環境は痛みの回復に悪い影響を及ぼすようです。
個人的で推測的な意見ですが、自分の身を置く環境は大切に思います。環境によってストレスや悩み事が増えたり、安心する事ができたり、自己向上する事ができたりします。これももしかしたら相互作用的な関係で、こちらが協力的で、思いやりを持って接すると相手もそれに沿ってくれたり、その逆のパターンもあるものかも知れないなと考えたりします。
協力的で、思いやりのある人達に囲まれた方が色々な点で幸せな気がしますね。