皆さんはコンサートやライブに出かけた事はありますか?自宅のスピーカーで一人で聞く音楽と、ホールで聴く生の演奏ってやっぱり違いますよね。
私は先日、親切にチケットを取ってくれた優しい友人と一緒に大阪城ホールまで好きなアーティストのライブに行ってきました。
それまでは車や家で曲を聴くことはありましたが、ライブに出かけて生の演奏を聴くのは初めて。おかげ様で普段あまり経験しない種類の感動をいたしました。そして以前よりさらに夢中になるという…。
ところで、どうしてライブは普段聞いているCDなどの音源に比べて「感動」するのでしょうか。それには様々な「刺激」が要素になっているようです。
例えば、施術でも触れる「皮膚」は音を感知していることをご存じでしょうか。皮膚には、音や振動を感知する受容器が存在します。メルケル細胞やパチニ小体などの触覚受容器は、振動や圧力を感知し、それらの信号を神経系に伝達します 。これらの受容器は、特定の周波数や振動に対して感受性があり、これが音の一部を皮膚で感じる仕組みとなります。
さらに、ライブが「感動」を与える理由は、複数の感覚が同時に刺激されることにあります。
1.音響の体感
ズーンと身体に響いてくる音…。ライブでは、大きなスピーカーからの低周波音が体全体に伝わり、皮膚や身体の内部で振動を感じることができます。この物理的な振動は、聴覚以外の感覚も刺激し、音楽をより身体全体で感じる体験になります。
2.視覚と聴覚の統合
ライブでは、音楽だけでなく、光や映像などの視覚的な要素も加わります。視覚と聴覚の統合は、感動と興奮を増幅させてくれます。視覚と聴覚が同時に刺激されると、脳内での感覚情報の統合が促進され、より強い感情的な反応が引き起こされる可能性を考えることができます 。
3.社会的要因
「誰かと一緒に行く」というのも要因の一つかも知れません。また、ライブでは他の観客と一緒に音楽を体験することで、社会的な一体感や共有感が生まれます。これらの社会的要因も、感動や喜びを強化する要因と考えられます。研究によると、集団での共有体験は脳内での報酬系を活性化させ、ポジティブな感情を増幅させます 。
4.リアルタイムの音の変化
ライブ演奏では、音楽の変化やアドリブ演奏など、CD音源では得られないリアルタイムの変化があります。この予測不可能な要素が、感動や興奮を引き起こす要因となります。リアルタイムの音楽は、予期しない変化や驚きを与え、脳の興奮を引き起こします 。
皮膚が音を感じるメカニズムと、ライブでの複数の感覚刺激が相互作用することで、CDで曲を聴く以上の感動を生み出します。音の振動、視覚的な要素、社会的な共有体験、リアルタイムの音の変化…それらが組み合わさることで、ライブは強い感動を与えるようです。
ところで、長時間スタンディングで頭上で手を振りまくっていたからか、足底と肩周囲の末梢神経には圧迫や機械的な「刺激」が加わったようです。これらの部位には感動よりも少しの痛みを感じています…(笑)
皆様は、このように痛みがある時には是非あんのん接骨院をご利用下さいね!