ストレス耐性と母性行動

Meaney(カナダ)らは幼少時に十分な母性行動を受けることが生涯にわたって、その人のストレス反応あるいはストレス耐性に重要であるとの見解を示している。ラットの研究では毛づくろいされたり舐められたりして大切に育てられた子供のラットとそうでないラットを比較すると大切に育てられたラットが成体になってからストレスにさらされると、ストレスに対してより穏やかに対処できることを見出した。一方、そうでない方のラットではストレス耐性が減少することも示されている。
引用:鈴木郁子/やさしい自律神経生理学/中外医学社

ストレス耐性だけの話に限らず、各々の状況って
その時々でみんな違いますよね。
とても悩んでいたり、気にしている事があったり。
そしてこちらから相手の状況は分からないものです。
だからこそ、お互いがお互いに少なくとも
やさしく接する必要があるんじゃないかと感じた本日でした。


ひとりごとメモ
●HPA軸(視床下部ー下垂体ー副腎皮質系)・・・視床下部(室傍核)からCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)→下垂体(前葉)から副腎皮質刺激ホルモン→副腎皮質から副腎皮質ホルモン

●副腎皮質ホルモン・・・血糖値上昇、抗炎症・免疫抑制作用

●ストレスに対処する方法として①ストレスに立ち向かう(fight)、その対象からいち早く逃れる(fright)③諦めて対象が消えるのをじっと待つ(freeze)がある。

●fightとfrightは防衛反応と呼ばれ、交感神経が強く働いて瞳孔散大、心機能促進、気道拡張、消化管機能抑制。
freezeは副交感神経が強く働いて心拍・血圧低下、代謝減少。

●ストレス(温熱・外傷・騒音・不快な臭い・感染・人間関係や仕事の悩みなど)→視床下部をはじめとする中枢神経系で統合・処理→情動・自律神経・内分泌系・免疫系・運動系に変化をもたらす。

●鍼刺激などの侵害性ストレスがもたらす鎮痛効果→下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が放出される際に、βエンドルフィンやエンケファリンのような内因性鎮痛物質(オピオイド)が遊離されるためと考えられている。

●交感神経ー副腎髄質系・・・ストレス→交感神経節前ニューロン刺激→神経終末からアセチルコリン(Ach)→副腎髄質(クロム親和性細胞のニコチン受容体)に作用してカテコールアミン分泌→血糖値上昇・血圧上昇・覚醒作用

●人の場合身体的ストレスでノルアドレナリン(NA)、心理的ストレスではアドレナリンが増える傾向。

●副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)はHPA軸以外にも交感神経ー副腎髄質系の賦活化に関与しカテコールアミンを分泌させる。

●交感神経ー副腎皮質系・・・副腎髄質と同じように交感神経が副腎皮質にも分布している→交感神経経由でも副腎皮質ホルモンが分泌される。

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