「すぐ効く整体」が本当に目指すべきゴールを遠ざけることもある

痛みや違和感で困っているとき、どうしても「すぐに効く方法」を探したくなりますよね。
施術を施す側の私自身も以前は「即効性のある施術」の噂を聞けば講習会に参加したり、書籍を沢山購入したりしました。きっと整体院や治療院を探す方の多くも、「一度受ければ長く苦しんだ痛みも違和感もスッキリ解消する施術」を期待されていると思います。しかし、急性痛のように組織の炎症・損傷が修復されるにつれ痛みも減少してゆくケースに比べて慢性的な痛みや違和感はかなり複雑です。

「治療の効果を確信できず、少しよくなったと思ってもすぐに痛みが戻ってくる最初の数週間は、動機の維持がとりわけむずかしい。患者はこの種のぶり返しを回復の見込みがない証拠と見なし、努力をあきらめる言い訳としてとらえやすい」「ただちに痛みをコントロールすることに焦点が置かれていると、よい結果が得られても、それはつかの間のもので、結局患者は失望する破目になる。確かに痛みのコントロールもプログラムの一環ではあるが、真の報酬は、過剰に配線された痛みのネットワークを解体し、痛みを処理する脳領域(脳のネットワーク全体)にバランスのとれた機能を回復することにある」
引用:ノーマン・ドイジ/脳はいかに治癒をもたらすか ~神経可塑性研究の最前線~

つまり、過剰に興奮する神経のプログラムを書き換えるにはそもそも時間がかかるもの。
ここで問題の一つだと感じるのが、こうした自然な過程を「やっぱりダメなんだ」と感じさせてしまう背景に、世の中にあふれる「すぐに良くなる」といった宣伝や、「その場で状況を変えること」ばかりが重視されてしまっている現状があることです。

「痛みはその場でなくならなければ意味がない」と思い込んでしまうと、本当に必要な「長期的な回復」に目を向けられなくなってしまう気がします。

本当に大切なのは、一時的に痛みを減らすことだけではないはずです。
多くの方が望んでいるのは、痛みを感じやすくなってしまった脳や神経のネットワークが落ち着き、健やかに組み替わり、その状態が長く続いてくれることではないでしょうか。

この神経の学び直しの力を 神経可塑性(しんけいかそせい) と呼びます。
徒手療法(手でおこなう施術)の一番の魅力は、この神経可塑性を穏やかに後押しできることにあると私は思います。
薬のような副作用の心配もなく、手術のように体を傷つけることもなく、少しずつ神経の働きを変化させていける。しかも、人の手で行う自然で優しい方法で。

だからこそ、施術を受けて「その場で痛みがゼロにならない」と感じても、決して意味がないわけではありません。
また、「痛みが戻った=無駄」ではありません。

それはむしろ、神経が回復に向けて何度も神経同士の新しいつながり方を練習している途中の姿。
「自分の神経がコツコツ学び直してくれているんだ!」と思えたら、自分の身体がちょっと頼もしく、
可愛げのある存在に感じられるかもしれませんね。

目次

やさしく神経にアプローチしませんか?

痛みや違和感は、神経がちょっと過敏になっているサインかもしれません。
だからこそ「強い刺激で抑え込む」よりも、「安心できるやさしいケア」が効果的です。

あんのん接骨院で取り入れている DNM(Dermo Neuro Modulating) は、
神経にそっと語りかけるような徒手療法です。
「もう大丈夫ですよ、安心してくださいね」――そんなメッセージを手を通して伝えていきます。

痛みや違和感に長く悩んでいる方にこそ試していただきたい方法です。
その場だけのラクさではなく、神経が少しずつ落ち着きを取り戻していくお手伝いをしています。

あんのん接骨院は予約制
お問い合わせはお気軽に /


075-323-0925

施術中・外出中電話にでられない事がございます。

目次