本文へスキップ

TEL.075-323-0925

〒615-0052
京都市右京区西院清水町32 2F


筋の損傷

              
筋損傷とは?
「打撲」や「肉離れ」などで筋肉の一部が、筋肉の緊張
不意に加わった荷重、打撲などの直接的に加わる力
運動時の急激な抵抗などが加わった際に損傷を受ける
事を言います。

どんな時に起こりますか?
@仕事やスポーツなどでの同じ動作の繰り返しで筋に
 繰り返しストレスが加わり損傷するもの。

A長時間、同じ筋肉がストレッチされた状態で局所的な
 循環障害の状態に陥って症状として現れるもの。
(寝違いなど)

B同じ姿勢・不良姿勢などで継続的に筋の緊張が加わり
 続け損傷に至るもの。

Cこむら返りなどの筋けいれんが発生した際に
 筋肉の強い収縮により損傷するもの。

など、様々です。
「これくらいでケガするなんて・・・」とお話される方も
多いのですが損傷時には、もともとの筋肉の柔軟性が低下
していたり、筋肉が疲労していたり、その時の筋肉の
コンディションが大きく関与しています。



損傷の程度
筋損傷に関しては部分断裂と完全断裂に分かれ
損傷程度により1〜3度までの分類があります。

1度・・・筋線維の断裂は確認できないけれど
筋細胞の破壊がみられるもの。自分で動かした時
他人から動かされた時に損傷部に不快感や違和感
痛みがあるもの。

2度・・・部分断裂している。
一般的には肉離れと呼ばれ、損傷部分に圧痛と腫れが
確認できる。時に、筋腹部分で陥凹を確認できる。
また、痛みで筋肉を収縮させられない事がある。

3度・・・完全に断裂している。筋腹間に陥凹を確認
できる。強い圧痛がある。断裂した部分の端は縮んで
腫瘤を作る。また、筋肉の収縮が確認できない。

筋の完全断裂は一度の損傷で起こる事はまれで
肉離れを繰り返したのちに発生すると言われています。

筋肉はどんなストレス(外力)で損傷するの?

@筋線維が伸ばされ過ぎて。(正常な伸張範囲を超えた時)
 実際には筋肉が真っすぐ伸ばされるだけでなく
 捻転力が加わったりしています。(肉ばなれ)

A圧力が加わった。
 打撲など、直接的な力が筋に加わり損傷します。(打撲)

B筋に急激な収縮が起こった。
 重量物を持ち上げた時、ダッシュした時など筋肉の
 急激な収縮により損傷します。

C反復的な機械的ストレスが加わった。
 繰り返しの作業、繰り返しの運動でストレスが加わり
 損傷します。

D持続的に筋肉が緊張状態を強いられた時。
 筋緊張が同じ姿勢で継続された為に損傷します。

E持続的に筋肉が伸張状態を強いられた時。
 同じ姿勢で筋肉へ継続的に伸張力が加わり続けた為に
 損傷します。

F化学物質や熱による影響。
 激しい運動の後や、ケガをした箇所の周辺は炎症に
 よって血中に増加する化学物質の影響により筋損傷
(壊死)が起こります。


損傷したら、元に戻るの・・・?
筋肉に損傷が生じたら、筋肉は再生を始めます。

その過程で活躍する事で知られているのが筋衛星細胞
(筋サテライト細胞)です。
骨格筋の核の約5%はこの筋衛星細胞の核と言われています。

筋衛星細胞は普段は筋線維の表面に引っ付いて
何も活動していないのですが、筋肉が損傷を受けると活性し
細胞分裂を始めます。

この細胞分裂したものがいくつか集まって細胞融合し
多くの細胞核を持つ筋管細胞に分化し、さらにしばらく
育つと収縮能力を持つ筋繊維細胞を形成する段階を経て
筋肉になります。

こうして筋肉は再生し、修復されます。

筋損傷が原因になって起こる危険?
たかが「打撲」や「肉離れ」と思われるかも知れませんが
やはり早期からしっかりとした処置を考えなければいけません。

筋損傷の予後について少し紹介します。

@瘢痕組織によって損傷組織が治癒する事がある。
 損傷した分部の筋肉が治癒する過程で、全て正常な
 筋肉の組織と置き換われば良いのですが、その中には
 瘢痕組織と置き換わるものもあります。

 瘢痕組織は治癒する過程でみられる正常な組織とは
 別の組織です。

 正常な組織ではコラーゲンが規則正しく並んでいるの
 に対して、瘢痕組織ではこれが不規則に積み重なります。

 正常な筋肉の線維と比べると筋の収縮が起こったり
 伸張もされないので筋全体の中にこういった瘢痕組織が
 出来上がると筋全体の伸縮性が低下したり、関節可動域が
 狭くなったりします。

 その為、このような瘢痕組織が出来るだけ残らないように
 工夫する事が重要になってきます。

 具体策としては長期間の固定を避ける(ケガの程度にもよる)
 血行状態を良くするように考える事、固定除去後の筋の走行に
 沿って適度なストレッチを加える事(コラーゲン線維が張力に
 よって整えられる為)などが挙げられます。

 この他、損傷部位の回復を促す微弱電流、関節の拘縮を
 改善させるための超音波治療、温熱療法などを用いて
 これらの二次的な障害への予防も行います。

A骨化性筋炎(こつかせいきんえん)
 筋の損傷時に出来る血腫が原因となって、筋肉が一部骨化
 してしまう二次的合併症です。
 異所性骨化(いしょせいこつか)とも呼ばれます。
 筋肉の炎症からカルシウムが沈着し、石灰化が起こり
 筋肉の組織の中に骨が形成される現象です。

 損傷した筋肉内に弾力性の違う分部が出来てしまい
 負荷が加わると損傷しやすい状況となってしまいます。

 筋肉の機能や運動性が大きく障害されてしまいます。
 予防策としては早期の手当てRICE(安静・冷却・
 圧迫・挙上(心臓より上に患部を持ち上げておく))が
 重要です。

 筋肉内に血腫が留まる事が原因ですので、これらの処置を
 早めから行う事が予防策となります。

参考文献
・柔道整復学理論編(改訂第4版)南江堂 全国柔道整復学校協会・教科書委員会
・メディカル免疫学 西村書店 ロアット・ロブンソン・デルヴィス 
・スポーツアイシング 大修館書店 山本利春・吉永考徳



shop info.

あんのん接骨院

〒615-0052
京都市右京区西院清水町32 2F

075-323-0925


→当院のご案内(地図)